投資信託を販売する金融機関の共通KPI(成果指標、2022年3月末時点)がほぼ出そろった。公表は今年で5回目。QUICK資産運用研究所では各社の開示資料をもとに集計し、22年3月末時点で運用損益がプラスの顧客割合が多い順(同率の場合は順不同)に業態別と種類別でランキングにまとめた。
投資信託は業態を大手証券、大手ネット証券、直販運用会社、大手銀行、地方銀行(埼玉りそな銀行を含む)に分けた。種類は投資信託とファンドラップ、さらに今回初めて導入された外貨建て一時払い保険についても集計した。外貨建て保険では、業態別の対象を大手銀行9行、地方銀行・第二地方銀行25行(22年3月末の決算資料で保険残高を公表している残高上位)、大手証券5社に絞った。
注)共通KPIは種類ごとに算出方法の定義が異なるため、数値の単純比較が適さない点には留意する必要がある。また、投資信託、ファンドラップを5年分比較するとわかるように、運用損益がプラスの顧客割合はのその時々の運用環境の影響を大きく受ける。それぞれ販売会社ごとに、いつどれくらい販売・契約したかなどによっても基準時点の数値に影響が出るため、共通KPIだけを一律に比べて販売会社の優劣や「顧客本位」かどうかの度合いを判別するのは難しい。 |