ゴールベースアプローチとは?
ゴールベースアプローチ(Goal Based Approach = GBA)とは、資産運用やライフプランニングにおける考え方の一つです。
最初にゴールとゴールに到達するための目標(いつまでに、いくら必要か)を設定し、そこから逆算して必要な投資金額・運用期間・目標運用利回りなどを整理し、適切な運用計画を導き出します。
なぜ資産運用でゴールベースアプローチが効果的なのか?
「老後資金として30年後に2000万円を確保したい」、「教育費として10年後に500万円を貯めたい」。一人ひとりのゴールは違って当然です。ゴールごとに最適な運用計画も異なります。



計画なしに運用を始めると、目標の実現性がないことにきづかなかったり、過剰なリスクをとるなどの誤った投資行動につながったりします。効果的な資産運用には、目標を見据えた計画が重要です。



①ライフプランニング②目標金額設定③適切な運用金額・期間・リスクの設定──という3つのステップを踏んで資産を運用することで、誤った目標設定や投資行動を回避することができます。

ゴールベースアプローチの
モデルケース
それでは、いくつかのモデルケースを紹介しますので、具体的にどのように目標設定から運用計画を立てていくかを見てみましょう。
モデルケース 1
子どもの教育費を
確保したいAさん

Aさんの情報
家族構成
夫 世帯主・36歳
妻 配偶者・34歳
子 長女・4歳
子 長男・2歳
資産運用を始めたきっかけ … 給与収入が増えて、少しずつ貯金も増えるようになってきた。子どもも二人生まれ、将来にどんなお金が「いつ」、「どのくらい」必要になるかを考えるようになった。

支出が予想されるイベントを
把握する
イベントの中から
ゴールとするイベントを選択する
- 長女の大学入学
- 長男の大学入学
- 子どもの独立にあわせた
住宅リフォーム - 夫妻のセカンドライフ

目標を立てる
長女の大学初年度に必要な
学費を確保する

必要な費用は
300万円
費用の内訳
私立大学(文系)は 81.8万円
私立大学(理系)は 88.8万円
私立大学(文系)は 152.0万円
私立大学(理系)は 183.2万円
「教育費負担の実態調査結果(令和3年度)」

目標に見合った
資産運用計画を立てる
「いま」からつくるなら、
毎月無理せず積み立て

目標金額
300万円
目標までの期間
14年間(168カ月)


モデルケース 2
セカンドライフを
充実させたいBさん

Bさんの情報
家族構成
夫 世帯主・45歳
妻 配偶者・45歳
資産運用を始めたきっかけ … 子どもの学費の確保、住宅ローン返済については目途が立った。そこで、ニュースで話題になった「老後2,000万円問題」を1つの指標として、老後の生活について考えるようになった。

支出が予想されるイベントを
把握する
イベントの中から
ゴールとするイベントを選択する
- 夫妻のセカンドライフ
- 夫妻で海外旅行
- セカンドライフの生活にあわせた
住宅リフォーム - 親の介護、自分たちの老後(介護)

目標を立てる
65歳までに
セカンドライフ資金を確保する
(退職金は含めず)

必要な費用は
2,000万円
「老後2,000万円問題」とは?
毎月の赤字額を自身が保有する金融資産で補填することとなる。
費用の内訳
毎月の支出:
毎月の赤字額:
26.3万円
5.4万円
「高齢社会における資産形成・管理」

目標に見合った
資産運用計画を立てる
「いま」からつくるなら、
毎月無理せず積み立て

目標金額
2,000万円
目標までの期間
20年間(240カ月)


モデルケース 3
ワーキングホリデーに
行きたいCさん

Cさんの情報
家族構成
本人 24歳
資産運用を始めたきっかけ … 新卒で入った会社にもう2年。最近仕事もマンネリ化。新しいことにチャレンジしたい。仕事をやめて、若いうちにワーキングホリデーでカナダにいってみたい。

支出が予想されるイベントを
把握する
イベントの中から
ゴールとするイベントを選択する
- ワーキングホリデーに行く

目標を立てる
30歳の誕生日までに
ワーキングホリデーに行く

必要な費用は
100万円

目標に見合った
資産運用計画を立てる
「いま」からつくるなら、
長期で積み立ても可能

目標金額
100万円として
目標までの期間
6年間(72カ月)

