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いすゞ自動車(7202) 来期は新型ピックアップトラックのグローバル展開が寄与へ

最終更新 2019/12/3 09:16

QUICK企業価値研究所アナリスト 小西慶祐(2019/12/02)

・当研究所はフルモデルチェンジ効果を強めに織り込む
 会社側は上期決算発表時(11月8日)に、20/3期通期の連結営業利益計画を1650億円→1500億円(前期比15%減)へ下方修正した。輸出拠点であるタイのバーツ高の影響が大きいとしている。企業価値研究所も、営業利益予想を1670億円→1550億円(同12%減)へ減額する。排出ガス規制強化の対応のため一時的に出荷を減らす欧州向けと、市場が低迷する豪州向けピックアップトラックに加え、中国の需要減速を踏まえ産業用エンジンの販売台数の想定を引き下げた。ただ、タイ国内向けピックアップトラックのフルモデルチェンジ効果や、コストダウンの進展を強めに織り込み、会社修正計画をやや上回る予想とした。

・来期以降は営業増益に転じるとの見方を継続
 続く21/3期以降も、営業利益予想を減額。過去最高益更新は、従来予想より1年遅れの22/3期になると見込んだ。フルモデルチェンジしたピックアップトラックのグローバル展開が寄与する見通し。加えて、モデルラインナップの拡充を図っている東南アジアや、拠点を整備した中近東・アフリカでの商用車の拡販から、増益基調へ転じるとの見方に変更はない。なお、長期的な目線では、トラックメーカー同士の合従連衡が進んでおり、単独路線で生き残れるのか注目している。

・リスクファクター ~新興国・資源国のトラック需要

・アナリストの投資判断 ~利益回復を映した緩やかな株価の持ち直しを予想
 直近の株価に基づく翌21/3期の当研究所予想PERは9倍。同社の過去60カ月の平均PER11倍との比較では、若干の割安感がある。生産拠点であるタイのバーツ高には注意を要するが、フルモデルチェンジしたピックアップトラックのグローバル展開などによる来期以降の利益回復を映し、株価も緩やかに持ち直す展開を予想する。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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著者名

小西 慶祐

シニアアナリスト

自動車・自動車部品セクター、投資戦略担当

 

【プロフィール】

早稲田大学政治経済学部卒、在学時には、早稲田大学ア式蹴球部所属。国際証券(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券)入社。みずほ信託銀行を経て、現在に至る。
体育会系で培った足腰の強さを武器に、数値分析だけでなく、個別取材や国内外での工場視察といったフィールドワークによる「生の情報」を大事にしながら、対象企業を判断することを信条とする。また、セルサイドとバイサイドをともに経験したことを糧として、弊社の特長である中立・公正な立場でレポートを執筆することを心がけている。

 

日本証券アナリスト協会検定会員

日本証券アナリスト協会 ディスクロージャー研究会 自動車・同部品・タイヤ専門部会 評価実施アナリスト

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