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【Art Market Review】加藤泉、ミステリアスな生命体の衝撃

今回は11月1~2日に開催されたSBIアートオークションのModern and Contemporary Artの中から、原始的でミステリアスな生命体をモチーフとする加藤泉(かとう・いずみ、1969~)をリポートする。

原美術館(東京・品川)とハラミュージアムアーク(群馬県渋川市)で個展が2020年1月13日まで開かれている。加藤の作品は、一度見たら忘れない作風である。丸の内ストリートギャラリー(東京・千代田)にも作品があるので、見たことがある人も多いのではないだろうか。

今回のセールでは、ドローイング1点、水彩・コラージュ作品1点、油彩が1点出品された。ドローイング作品の「無題」(21.0cm×14.8cm)は落札予想価格15万~25万円のところ、50万6000円(税抜き、落札手数料含む、以下同じ)で落札された。水彩・コラージュ作品の「無題」(28.5cm×19.0cm)は落札予想価格30万~50万円に対して落札価格は138万円、油彩画の「作品」(24.3cm×33.3cm)は落札予想価格50万~80万円に対して230万円でそれぞれ落札された。

ACF美術品パフォーマンス指標を見てみると、落札価格の平均は、2017年を除いて予想落札価格の上限を上回って右肩上がりに推移している。

今回セールにかけられた3作品もすべて落札予想価格の上限を上回る価格で落札された。近年は油彩のほか、ファブリックを使った作品にも取り組んでおり、今後ますます注目されると思われる。

今回のセールでは、国内外作家240名(多作家出品は1名でカウント)の500作品以上がセールにかけられた。落札率は前回(91.4%)には及ばなかったが85.9%に達し、現代アート市場が引き続き堅調であることが感じられた。

  • SBIアートオークション Modern and Contemporary Art
  • 出品数=533点(うち落札458点)、落札率=85.9%
  • 落札総額=9億2599万1500円(落札手数料含む)

最高額は、草間彌生のアクリル・キャンバスの作品「A.PUMPKIN(Y)」で、落札予想価格6000万~9000万円のところ、上限の9000万円(落札手数料込みで1億350万円)で落札された=写真。本作品のモチーフであるかぼちゃは草間の代表作品で安定した人気がある。

(月1回配信します)

※アート・コンサルティング・ファーム提供 ⇒リポートはこちら

SBIアートオークションの次回開催予定は2020年2月1日


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