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意識され始めたWWⅢ 中東緊迫、VIXもOVXも急伸

QUICKコメントチーム=片平正二、大野弘貴
Photo by Majid Saeedi/Getty Images

土日の並びもよく、長期の連休となった2019~20年の年末年始だったが、米国や英国のツイッターでは「第三次世界大戦(WWⅢ)」がトレンドワードになるなど、新たなリスクの台頭に20年初の相場は大きく動揺した。

3日の米国市場で恐怖指数のVIXが3営業日ぶりに急反発し、12.42%高の14.02で終えた。一時は16.20まで上昇して2019年12月10日以来、約1カ月ぶりの高水準を付けた。

米軍が3日、イラン革命防衛隊の精鋭組織「コッズ部隊」のソレイマニ司令官をイラクで殺害したことを受けて3日の米国市場でイラン情勢の緊迫化が警戒されてリスクオフの流れから米株は大幅安となり、投資家心理の不安感を示すかのようにVIXが急騰した。一方、中東の地政学リスクが警戒されてこの日は原油先物が急伸。WTI原油先物の期近の2月限の清算値は3.05%高の63.05ドルとなり、中心限月の清算値ベースで19年5月20日以来、7カ月半ぶりの高水準を回復した。原油版恐怖指数のOVXは11.03%高の31.92で急伸し、VIXと共に上昇傾向にある。

米商品先物取引委員会(CFTC)が3日に発表した投機筋のVIX先物のポジションは18年12月24日時点で15万6556枚のネットショート状態だった。5週連続でショート規模が縮小したものの、依然として高水準にある。中東の地政学リスクが高まる中、VIXショートの巻き戻しが進むようならOVXとVIXが共に大きく上昇する傾向が続く恐れがありそうだ。

米調査会社ユーラシア・グループは3日付リポートで「イランは米国のソレイマニ司令官暗殺に報復するだろう」と指摘。一方で、「大規模な紛争には至らない」との見方を示した。強硬派の中には即時の軍事行動を求める者がいるものの、米軍が世界最強の軍隊であるとの認識を持ち合わせており、直接対決を「根本的に避けようとしている」と分析している。ただ、「限定的、あるいは大規模な軍事衝突の可能性は40%に上昇した」としている。

※QUICK Market Eyes®はトレーダーやディーラー、運用担当者の皆さまに向けたQUICK独自のマーケット・コメントサービスです。日米の個別株から債券を含めた先物市場まで幅広くカバー。証券会社や機関投資家など運用・調査の現場への取材を通じて得た専門性の高い金融情報を提供します。


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