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1月の株主優待―映画チケットや高齢者施設のお試しなど、新規導入のMSOL株は既に4割高

最終更新 2020/1/22 09:24 株主優待 権利落ち日 QUICK Market Eyes

QUICK Market Eyes=弓ちあき

 1月末の最終権利付き売買日が29日に迫る。1月末に権利確定を迎える銘柄は30銘柄だ。1月の優待銘柄では優待利回りの上位にはヘルスケア&メディカル投資法人(HCM、3455)、ケネディクス・レジデンシャル・ネクスト投資法人(3278)が並んだ(表1)。

   【表1 1月末基準日の優待企業】
企業名   コード 優待利回  優待+配当利回り 優待内容
HCM   3455  287.97%  290.23%    割引券,住まい,その他
ケネディレジ   3278  96.47%  98.43%     割引券,住まい
ストリーム     3071  11.49%  11.49%     割引券
ミサワ        3169  6.94%   8.05%     食品,日用品
きんえい     9636  6.17%   6.45%     招待券,映画
OS映        9637  6.05%   6.75%     食事券,割引券,映画
ナガノ東        9829  5.78%   5.78%     招待券,割
ユークス     4334  5.68%   7.57%     日用品
クロスプラス      3320  3.38%   4.73%     ギフト券,衣料品,レジャー
MSOL     7033  2.79%   2.79%     ギフト券,食品,家電,レジャー
ナイガイ     8013  2.19%   2.19%     衣料品
楽天地        8842  1.75%   3.04%     招待券,映画
バルニバーヒ     3418  1.52%   2.09%     食事券,割引券,食品,その他
ドーム        9681  1.36%   2.87%     招待券,ギフト券,レジャー
シーアールイー      3458  1.26%   3.12%     ギフト券
光・彩       7878  0.88%   2.06%     アクセサリ
ネオジャパン    3921  0.84%   1.39%     ギフト券
ベステラ    1433  0.78%   2.03%     ギフト券
鳥貴族       3193  0.78%   1.09%     食事券
不二電機    6654  0.76%   3.22%     ギフト券
稲葉製作    3421  0.71%   2.56%     ギフト券,食品,本
コーセーアールイ    3246  0.70%   2.25%     ギフト券
山岡家       3399  0.69%   1.31%     食事券,食品
トーホー          8142  0.51%   3.08%     割引券,食品,その他
菱洋エレク      8068  0.28%   4.09%     割引券,ギフト券,レジャー
スバル興       9632  0.20%   3.61%     ギフト券,映画
サムコ       6387  0.17%   1.20%     ギフト券
積水ハウス     1928  0.09%   3.43%     食品
いちごホテ   3463  0.00%   2.20%     その他
オーエムツー      7614  0.00%   1.78%     食事券,割引券,食品

※利回りは17日終値基準、QUICKデータより抜粋

■REIT銘柄では介護施設や老人ホームの割引や体験イベント

 HCMは介護施設や老人ホームなどに投資するREIT(不動産投資信託)で、ケネディレジも居住用住宅や宿泊施設に加え、高齢者住宅などヘルスケア施設にも投資しており、ともに優待制度では老人ホームなどへの入居費用の割引などを行っているため、利回りが高めになりやすい。このほか2社の優待では親族や配偶者も利用できる体験入居などのイベントを複数開催している。高齢化社会を迎えニーズが高まるとともに、晩年の過ごし方を模索する人も増えてくるだろう。サービスを疑似体験できるのは、施設利用者としても投資家としても判断材料の一助になりそうだ。

■映画館の優待券も多く

 また1月の優待で目立つのが映画館の優待券で、4社が実施する。比べてみると権利獲得のための購入金額が最も少ないのはきんえい(9636、2部)で、優待利回りでみると最も高い。ただ、配当も含めるとわずかだがオーエス(9637、2部)が勝り、東京楽天地(8842)やスバル興業(9632)の配当利回りが相対的に高めだ。優待券によっては特定の映画館での利用となる場合もあり、地域に縛りが生じる点があることは注意したい。
 例えば、楽天地は100株(1単元)保有の場合は「TOHOシネマズ錦糸町 オリナス・楽天地」で使える招待券しかもらえないが、200株(2単元)以上保有する場合には東宝(9602)系で使える招待券ももらえる。また楽天地で優待を使う場合は貸与される株主カードの提示も必要となる。100株では本人カードしか貸与されないが、200株以上でファミリーカードも貸与される。株主カードや招待券の有償譲渡は禁止されているため、金券ショップなどでの転売はできないことも注意したい。

■スバル興業の株価は高いが・・・

 スバル興業(9632)は「有楽町スバル座」の閉館に伴い、19年3月に優待制度を変更。2020年の優待から1月末だけの年1回の実施に減らし、優待内容を有楽町スバル座の無料鑑賞から東宝が運営する「TOHOシネマズ」のギフトカードに変更し、長期保有の優遇も設けた。仮に100株を保有していた場合は3年未満で2000円分、3年以上の保有で3000円分のギフトカードがもらえ、TOHOシネマズのギフトカードは映画チケットの購入のほか、ドリンクやパンフレットの購入などに使える。
 対象となる映画館が増えるため利便性は上がったが、これまでは有楽町スバル座での無料鑑賞が6カ月で6回無料になる権利が年2回贈呈されていたため、単純に1月に1回は映画を無料で観ることができたことを考えると、映画を多く楽しむ目的で持っていた投資家には魅力が低下してしまったかもしれない。発表翌日の19年3月15日から株価は6日続落した。ただ、足元の株価水準は発表から6割強高い水準にあるため、影響はすでに薄れているとみていいだろう(図3)。

 

■優待導入を好感したMSOL株は4割上昇

 1月の新規導入組ではMSOL(7033)がある。MSOLは19年12月に東証1部上場記念の優待実施を発表。1月末を基準日とした記念優待は今回のみだが、通常の優待として毎年10月末時点で100株(1単元)以上を保有する株主を対象に商品と交換できる優待ポイントを贈呈する。発表後、株価は4割あまり上昇した。
 これ以外にも20年3月末を基準日にスターティアホールディングス(3393)、Lib Work(1431、マザーズ)は20年6月期の各四半期末を基準日に記念優待を実施する(残る基準日は20年3月末、同6月末)。1回に限った特例での記念優待ではあるが、それだけに利回り妙味の高い例も多いためうまく活用したいところだ。

 

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