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新型肺炎で投資心理は39→25に急低下、飲み込まれる業績改善銘柄を探してみた

最終更新 2020/2/17 08:40 QUICK Market Eyes

QUICK Market Eyes=根岸てるみ

■投資家心理指数が急低下

 新型コロナウイルスの問題が投資家心理を冷え込ませている。2月のQUICK投資家心理指数は25と、前月の39から14ポイント悪化した。米中貿易戦争の先行き不透明感で悪化した19年9月(22)以来の水準に落ち込んだ。2月後半以降に発表される1月の経済統計にどの程度、この問題の悪影響が及んでいるのか投資家は戦々恐々としている。

※2月のQUICK投資家心理指数は、前月から14ポイント悪化

※2月のQUICK投資家心理指数(青線)は、前月から14ポイント悪化

 2月のQUICKの月次調査<株式>によると、国内機関投資家を含めた株式の市場関係者(139人)が予想する2月末の日経平均株価は単純平均で2万3300円と下振れするとの見方だが、4月末には2万3680円、7月末で2万3891円と年半ばに向けて現水準程度は持ち直すとの見方だ。

■感染拡大が落ち着いた先を見越す

 足元の国内株式市場ではマスク関連銘柄として川本産業(3604)が急騰するなど、値動きがある銘柄に短期的な資金が向かっているが、仮に市場関係者の予想通り持ち直すならば下げた局面は業績が好調な銘柄の押し目買いの機会になるかもしれない。
 QUICKコンセンサスで来期の営業利益と純利益が2桁増益見通しで、さらに増配が見込まれている銘柄を選んだところ42銘柄あった。このうち、営業利益の伸び率が大きい10銘柄は、日本製鉄(5401)やアイシン(7259)などだった。これら10銘柄の合成指数は、年初から日経平均を下回って推移しており、どこかのタイミングで株価が修正されるかもしれない。

<本業回復で業績改善が見込まれる銘柄>

※対象は来期の営業利益と純利益のQUICKコンセンサスがある時価総額1兆円以上の上場企業。来期の営業利益と純利益が2桁増益、増配が見込める企業のうち、営業利益の伸び率が大きい上位10銘柄を選出。

※対象は来期の営業利益と純利益のQUICKコンセンサスがある時価総額1兆円以上の上場企業。来期の営業利益と純利益が2桁増益、増配が見込める企業のうち、営業利益の伸び率が大きい上位10銘柄を選出。

<10銘柄の合成指数の推移>

※年初から日経平均を下回って推移

※年初から日経平均を下回って推移

 例えば日本製鉄の株価は、新型肺炎の問題による鋼材需要の減少懸念から株価は昨年来安値の1413円に接近しつつある。一方、業績は持ち直しが見込まれている。2021年3月期連結決算で営業損益、最終損益ともに黒字転換が見込まれている。
 トヨタ系部品大手のアイシン精機(7259)は21年3月期に増収増益に転じる見通しだ。
 重症急性呼吸器症候群(SARS)やジカウイルスなど感染症は広がってもこれまで終息し、株式市場も持ち直してきた。相場の地合いが悪く、一緒くたに売られている業績堅調な銘柄に投資するにはいいタイミングかもしれない。

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著者名

QUICK Market Eyes 根岸 てるみ

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