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ピジョン(7956) インバウンドは苦戦必至。中国事業を軸とした業績の成長期待は維持

QUICK企業価値研究所アナリスト 柊宏二(2020/03/11)

・前期業績は実質減収減益。今期は小幅回復を予想
 19/12期連結業績は売上高1000億円、営業利益171億円。会社が3Qに下方修正(営業利益200億円→168億円)した計画は超過し、概ね企業価値研究所の予想通りの着地。決算期変更したが、12カ月決算に換算した実質ベースでは前期比1%減収、営業12%減益。中国事業は回復したが、インバウンド需要の減速が響いた。当研究所は20/12期業績を売上高1060億円、営業利益175億円と予想。会社計画比弱めの水準を見込む。実質ベースでは小幅増収増益を予想。新型肺炎影響による訪日外国人の減少でインバウンドの苦戦は必至とみるが、中国事業の販売はEコマース経由を中心に堅調維持を予想。ランシノ事業の緩やかな成長も織り込んだ。

・中国事業の成長等で業績の水準は高まるとみる
 当研究所は21/12期、22/12期と増収増益を予想。日本事業の増収は緩やかにとどまるが、中国事業はシェアの上昇や新製品投入等で比較的高い売上成長の継続を予想。シンガポール事業やランシノ事業の売上成長も見込み、連結の業績水準は高まっていくとみる。配当性向は高く、株主還元は高水準。配当利回りは少し上昇した。

・リスクファクター ~新型肺炎、中国経済、為替など

・アナリストの投資判断 ~現状の株価水準には割安感
 現状の当研究所の20/12期予想PERは約33倍。東証1部や「その他製品」の平均と比べ高いが、同社の過去3年平均(約39倍)を下回る。新型肺炎の影響によるインバウンド需要減速に対する懸念は当面バリュエーション改善の阻害要因となる可能性がある。ただ、主力の中国事業は概ね堅調な推移が見込まれ、成長期待を保っており、来期以降の業績成長の見通しも踏まえると、現状の株価水準には割安感があるとみる。

 

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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著者名

柊 宏二

シニアアナリスト

金融(銀行)・機械セクター、投資戦略、マクロ経済担当

 

【プロフィール】

一橋大学経済学部卒業。三和銀行(現三菱UFJ銀行)に入社後、支店勤務を経て銀行系シンクタンクの三和総合研究所(現三菱UFJリサーチ&コンサルティング)に出向。マクロ経済調査などに従事する。銀行に復職し大企業審査、企業再生などの業務担当を経て、06年に当社入社。銀行を中心とした金融セクターの調査に加え、製造業(機械中心)の調査、投資戦略、マクロ経済調査、なども担当する。顧客向けセミナー・研修・勉強会講師の実績多数。

 

日本証券アナリスト協会検定会員

日本証券アナリスト協会ディスクロージャー研究会 銀行評価実施アナリスト

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