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3月期末接近、株主優待+ESGでしのぐ相場の嵐

QUICK Market Eyes=弓ちあき

3月期末が接近する中で相場は変動が大きい状況が続き、船酔い感も漂う。相場の先行き不透明感は一向に定まる気配はない。一因には株式相場の変動率の大きさだ。足元は米国株の変動性指数(VIX)は2008年10月以来の80超えとなっている。海外投資家がリスク性資産を避ける動きの中で、過去の経験則に照らし合わせれば日本株もVIX指数がピークアウトした後に底入れする傾向があり、30%以下の水準で落ち着くまでは不安定になる可能性がある(図1)。

日経平均とVIX指数

■株安で高配当銘柄ゴロゴロ

とはいえ株価の大幅調整で高利回り銘柄はゴロゴロ転がっている状況だ。東証1部の予想配当利回りは3%台まで上昇している。優待も上乗せできればさらにお得感は増す。企業の中でも株価低迷の中で優待制度を拡充する動きが出てきた点は明るい材料だ。例えば回転ずしチェーンのカッパ・クリエイト(7421)は3月末を基準日とする株主に発行する優待ポイントを倍増すると発表。居酒屋チェーンのコロワイド(7616)も3月末時点の株主に通常の2倍となる優待ポイントを発行し、3月末で切れる予定だった優待ポイントの期限を6月末まで延長する。ともに新型コロナウイルスによる客足の減少が目下頭の痛い課題ではあるが、優待ポイントの発行時期となる6月以降をにらんで自粛からの反動増に弾みをつけたい狙いのようだ。一方で、3月に入ってから優待の内容縮小や休止を発表した企業も4社に上る(図2)。

株主優待の変更銘柄

足元の収益環境が悪化していた企業には、新型コロナウイルスによる悪影響がさらに追い打ちをかける状況になっていることは間違いない。株価変動に備える動きが活発化する可能性を踏まえて売りのコストである「逆日歩」も要注意だ。3月期末の逆日歩上位では16日時点でKNT-CTホールディングス(9726)が首位で、すでに1日当たり140円のコストがかかる状況となっている(図3)。

逆日歩一覧

■ESGで探す下値抵抗銘柄

また、銘柄選別の補強材料として注目してみたいのがESG(環境・社会・企業統治)評価の高い銘柄群だ。新型コロナウイルスが相場の波乱要因となってはいるものの、中長期的なESG投資の潮流に今のところ大きな変化は出ていない。下値抵抗力が相対的に強くなる可能性はある。

13日付のクオンツリポートでSMBC日興証券ではGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)による日本株のウエート引き上げに伴うESG指数連動型資産への配分増の可能性を検証している。金額ベースでTOPIX(東証株価指数)などの市場連動型とESG指数連動型に2.5兆円ずつ資金を振り向けると仮定した場合、買い入れのインパクトはESG指数に採用されているか否かで影響が大きく出る可能性があるとみているようだ。

TOPIXコア30銘柄のうち、新型コロナウイルスの影響が深刻化していった2月以降で独アラベスク社のESGスコアの上位10社と下位10社(16日時点)を指数化して比較すると、4ポイントの開きが生じた(図4)。

ESGのバスケット

PKO(株価維持作戦)への期待の高まりに加え、もうすぐ決算期末を迎える3月期決算企業を中心に今期、来期と業績の先行きが見通せない状況下、中長期の指標として存在感を増すESGが判断軸の1つに浮上する可能性に注目しておきたい。

(注)日本証券業協会は「広告等に関する指針」で「配当の表示等に関する事項」として株主優待制度の優待内容については①利回り及び配当と合算した利回り表示は行わない②配当金額と優待内容を金額換算した額を合算した表示を行わない――としています。QUICKは金融商品取引業者および日本証券業協会の会員ではありません。本コンテンツは、情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。

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QUICK Market Eyes 弓 ちあき


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