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苦境の中でも投資は続く―次世代の自動車向けソフト関連に業績期待

QUICK Market Eyes=阿部哲太郎

■苦境の自動車業界は生き残りをかけ次世代の投資を続ける

国内外の製造業は新型コロナウイルスの影響で今期の見通しは減益または非開示が相次いでいるが、少し見方を変えるとテーマによっては明るさも透けて見える。1つの軸となるのがトヨタ自動車(7203)だ。12日に発表した2021年3月期の会社予想の営業利益は前期比で8割減の5000億円となった。今期の世界販売はグループ全体で前期比15%減の890万台を見込む。苦境の中でも次世代の電動化や自動運転を指すCASEやソフトウェアへの投資は続けるとしている。この分野の巨額投資から関連企業の決算を見ていくと自動車や電子機器に組み込まれるソフトウェアの開発などを手掛ける企業の先行き見通しが良好な点に気づく。

■ソフトの高速化に強みをもつフィックスターズ

システム高速化のソフト開発などを手掛けるフィックスターズ(3687)は8日大引け後に19年10月~20年3月期(上半期)連結決算(日本基準)の上方修正を発表した。同社はプログラムの並列処理による高速化に強みを持ち、小型化・省電力を求められる車載デバイス分野での需要の伸びが期待される。

株価は直近1ヶ月で東証株価指数(TOPIX)の騰落率5%を上回り、12%上昇。しかし1月の年初来高値1742円を依然約3割下回っており戻り余地を残している。

■組込みソフトの開発やコンサルを手掛けるヴィッツ

自動車向け組込ソフト開発などを手がけるヴィッツ(4440、マザーズ)が4月13日に発表した19年9月~20年2月期(上半期)の連結決算は売上高は前年同期比9%の減収ながらも営業利益は同25%増の1億3900万円となった。不採算案件の解消が増益に寄与し、先行きの自動運転や先進安全シミュレータ開発などの需要が続いているとした。 

株価は直近1カ月で東証株価指数(TOPIX)の騰落率の5%を大幅に上回る36%上昇と、戻りの強さを見せている。しかし1年間では45%の下落となっており、中期では依然として出遅れている。

■組込みソフトのOSや並列処理に強みをもつイーソル

イーソル(4420)は30年以上にわたり組込みソフトを手掛けている。デンソー(6902)や日本電気(6701)の子会社と合弁で自動車向け組込みソフトの基本ソフト(OS)開発を手掛けてる。並列処理にも強みを持っており、近年では2桁の増収が続いている。きょう14日大引け後に20年1~3月期の決算発表を予定している。今期は先行投資で減益を見込むが先行きの業績の伸びが期待される。

株価はこの1カ月でTOPIXの騰落率5%を上回り、28%上昇と物色の強さを伺わせる値動きとなった。しかし過去1年では45%の下落となっており、中期では依然として出遅れている。ただ1月の上場来高値2675円からは未だに半値水準となっている。

【 イーソル、ヴィッツ、フィックスターズの株価とTOPIX、マザーズを比較】

【 イーソル、ヴィッツ、フィックスターズの株価とTOPIX、マザーズを比較】

※データはTOPIXが年初来安値を付けた3月16日から5月13日までの終値

 

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著者名

QUICK Market Eyes 阿部 哲太郎


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