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こんな時こそ読みたい!投信の運用レポート 投資の「学び」てんこ盛り

QUICK資産運用研究所=西田玲子、西本ゆき

新型コロナウイルスの感染拡大は個人投資家に大きな影響を及ぼした。損失に耐え切れず投資を中断した人、安く買える絶好のチャンスと見て投資を増やした人、外出自粛で「巣ごもり投資」を始めた人、将来の資産運用計画を見直した人――。いろんなケースがありそうだが、こんな時こそ運用のプロの視点や投資哲学を学びたい。

投資信託の運用状況や市場環境を報告する「月次レポート」は、運用会社や販売会社のサイトなどで誰でも見られる。コロナ後に公開された月次レポートの中には、相場急変への対応や基本的な運用スタンス、コロナと戦う投資先企業への思いなどが書き込まれ、投資家への説明責任を誠実に果たそうとする意気込みが感じられるものがある。じっくり読めば投資の学びや気づき、ヒントがてんこ盛りだ。運用担当者らの熱いメッセージや投資家の参考になりそうなコメントを抜粋した。

■「Withコロナ時代」を前提に銘柄選択
*レオス・キャピタルワークスの「ひふみプラス」(9C311125)
・これまで投資できなかった会社もバーゲンセール状態。手元の現金を有効に活用し、(株価が)下がりすぎた有望企業に投資していく。[2月28日基準]
・新型コロナウイルスの影響を受けにくい、もしくはむしろポジティブな影響があるセクターや企業にポートフォリオを集中。いわゆるWithコロナ時代がしばらく続いていくことを前提に銘柄選択をすることが当面重要。[4月30日基準]

■アクティブ運用が勝る時代に
*コモンズ投信の「コモンズ30ファンド」(9N311091)
・継続は力なり。目先に惑わされない、色んなショックを乗り越えられるのは、長期的なつみたて投資。[2月28日基準]
・(成長鈍化により)全体的な成長を投資対象とするパッシブ運用よりも投資先を厳選するアクティブ運用が勝る時代を示唆している。[4月30日基準]

■バランスよく保有し続け、売買を最小限に
*スパークス・アセット・マネジメントの「スパークス・新・国際優良日本株ファンド(愛称:厳選投資)」(80311083)
・(投資先企業について)特筆すべきは、過去の逆境を切り抜けてきた経営陣の存在。景気が回復するタイミングでは「勝ち組」として大きく株価が上昇することが期待できる。[3月31日基準]
・ポートフォリオ内の銘柄群を常にバランスよく保有し続け、売買を最小限に抑えることが、良い運
用成績をあげるための最良方法である。[4月30日基準]

■急回復したIPO銘柄、深追いは禁物
*三井住友DSアセットマネジメントの「ニッポン中小型株ファンド」(79313142)
・(新規株式公開=IPO=銘柄について)株価の下げ過ぎも異常だが、あまりにも急な回復も、信頼感のある株価形成とは言えない。こういった動きをもたらしているのは、じっくり腰の据わった投資家の不在だと思われる。こういった状況下では、株価の深追いは禁物。[4月30日基準]

■「本質的な競争力」の見極めが重要
*SBIアセットマネジメント「SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ(愛称:jrevive)」(89311067)
・目先の動きだけに惑わされることなく、この局面で企業がどのようなかじ取りをしているか、本質的な競争力が毀損(きそん)されていないかを見極めることこそが、最も重要だ。[4月10日基準]

■社員を大切にする会社に投資
*鎌倉投信の「結い 2101」(9Q311103)
・社員を大切にし、他のステイクホルダー(利害関係者)との調和を図る会社へ投資することを基本方針としている。長い目線で見れば、そのような会社が社会から必要とされ、持続可能な形で発展していくと考えるからだ。[4月30日基準]

■「不況下の株価上昇」、十分あり得る
*三井住友DSアセットマネジメントの「スーパー小型株ポートフォリオ」(79311946)
・主要国政府・中央銀行が各国争うように大規模な政策対応によって景気下支え策に取り組んでいる。「不況下の株価上昇」は充分あり得るストーリーだ。[4月30日基準]

■景気に左右されにくい銘柄、内需関連に多く存在
*東京海上アセットマネジメントの「東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープン」(49311134)
・景気動向に左右されにくく、個別要因により持続的に成長可能な企業が内需関連企業の中に多く存在する。小売業、情報・通信業など内需関連企業の組入比率を高位に維持。[4月30日基準]

■強い意志を持って長期投資を
*セゾン投信の「セゾン資産形成の達人ファンド」(96312073)
・危機は次なる進化と発展成長の土台になる。これは歴史的事実であり、将来への楽観を前提に強い意志を持って長期投資を続けていただきたい。[4月30日基準]

■難局にこそ底力を発揮
*農林中金全共連アセットマネジメントの「農林中金<パートナーズ>長期厳選投資 おおぶね」(25311177)と農林中金バリューインベストメンツの「農林中金〈パートナーズ〉おおぶねJAPAN(日本選抜)」(B431119C)
・人間ごときに相場を予測することはできない。あえてマーケットから距離を置いて、醒めた頭で事業を評価し、その仮説にしたがって時間分散を意識しながら淡々と買うしか方法はない。[長期厳選投資、3月31日基準]
・危機の度に必ずおこる「変わらないこと」があるとすれば、それは「弱い企業が退場し、強い企業が生き残る」という資本主義における真理。人間はこのような難局にこそ、幾度となく底力を発揮し、次なる産業・企業の勃興、繁栄の種をまいてきた。[日本選抜、4月30日基準]

■世界のテクノロジー発展、加速の契機に
*ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントの「netWIN GSテクノロジー株式ファンド Bコース(為替ヘッジなし)」(3531299B)
・今回の新型コロナウイルス拡大も世界のテクノロジー発展をさらに加速させる契機になると考えられ、中長期的にはnetWINに対して追い風となると期待される。[3月19日付]

■企業と消費者の変化、長期トレンドの支援材料に
*ティー・ロウ・プライス・ジャパンの「ティー・ロウ・プライス 米国成長株式ファンド(愛称:アメリカン・ロイヤルロード)」(AW31119C)
・(投資対象の)革新的なテクノロジー企業の多くは、惰性にとらわれずに新しい手法を追求することの価値を顧客に認めてもらう必要があるが、現在のような危機時には、企業も消費者も、通常時よりはるかに早期に変化を受け入れる可能性がある。その変化は、強力かつ長期的なトレンドの支援材料となると考えられる。[3月31日基準]

■デジタル化が加速、5Gに回復先導の役割期待
*三井住友トラスト・アセットマネジメントの「次世代通信関連 世界株式戦略ファンド(愛称:THE 5G)」(6431117C)
・新型コロナウイルス問題をきっかけに、デジタル化への移行が加速。5G(次世代通信規格)に今後の市場回復を先導する光明としての役割が期待される。[4月28日付]

■「持続的な成長企業」が強みを発揮
*アライアンス・バーンスタインの「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」(39312149)
・長期的な収益獲得のためのポートフォリオを再構築する絶好の好機。当ファンドが投資する“持続的な成長企業”の強みが発揮されると考えている。[4月30日基準]

■公益株、景気低迷の影響受けにくい
*ピクテ投信投資顧問の「ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)」(42311052)
・(投資対象の公益株は)景気低迷による影響を受けにくい事業形態。(株価が下落した場合でも)バリュエーション(投資価値評価)面での魅力が高まった銘柄には投資妙味がある。[4月30日基準]

※抜粋したコメントは一部要約で、月次レポート以外の関連資料を含む。

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