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業績予想の霧は晴れるのか?

今週は日本企業の四半期決算発表が相次ぐ。明日7月30日には約200社、31日には約400社の決算発表が予定されており、第1の山を迎える。ピークは8月7日の約600社となる。

■3月期予想、半数以上が未定

QUICK Workstationが提供するサンプルシートで金融を除くTOPIX(東証株価指数)採用の2021年3月期の会社予想を集計した。これによると該当企業の21年3月期は売上高が前年同期比7.7%減、当期純利益は13.9%の減益を見込んでいる(7月27日時点)。6月1日時点の売上高が同7.5%減、当期純利益が同10.1%減からはやや悪化している。

業種別では、鉄鋼、非鉄金属、水産・農林、精密機器、石油石炭製品などが増益を見込むが、それ以外の業種では減益を予想している。ただ、この結果は今期予想が非開示の企業も多く、27日時点でおよそ半数以上が今期の純利益予想を未定としているため参考値となる。28日に21年3月期の見通しを発表したファナックは連結純利益が53%減、日産自動車(7201)は赤字拡大で6700億円の最終赤字を見込むなど非開示だった企業の見通しは明るくない。

ただ、それでも今後、開示が進むにつれ、予想を出せない企業は投資家から一歩引いた眼で見られる状況が続きそうだ。 

■予想開示企業の株価は堅調

4月にいち早く今期の予想を開示した日本電産は21日に20年4月~6月期の決算を発表した。4~6月期は車載向けモーターの不振などで売上高は前年同期比で7%減少した。一方、「WPR(利益倍増プロジェクト)」の効果により、減収にもかかわらず営業利益は同2%増えた。アナリスト予想の平均であるQUICKコンセンサスの減益見通しを覆し、その後物色が続き年初来高値を更新した。

ちなみに3月決算企業で今期21年3月期の会社予想が増益率の高い主な企業は日本トリム(6788)、オプティム(3694)、テクノスジャパン(3666)、新光電気工業(6967)、TOWA(6315)など。業績予想はあくまで予想に過ぎないが、それでも予想非開示の企業よりは手掛けやすいということだろう。これらの銘柄は株価も比較的堅調に推移している。

※21年3月期予想増益率ランキング(会社予想)

明るくない見通しであっても見通しの開示が進めば、あく抜けも早まると想定されるため、非開示企業の見通しを出そろって行き、業績予想の霧が晴れることが日本株の上値追いには、不可欠だろう。QUICK Market Eyes 阿部哲太郎)

<金融用語>

業績予想とは

上場企業などが売上高、営業利益経常利益、純利益などの見通しを開示すること。業績予想が当初の予想より大きく変化する場合、業績予想の修正を行うことが義務付けられており、前の予想を上回る場合は業績予想上方修正し、下回る場合は、業績予想下方修正する。 また、証券会社などのアナリスト上場企業の業績を予想・開示しており、当初の予想より乖離した場合は同様に、上方修正下方修正を行う。

著者名

QUICK Market Eyes 阿部 哲太郎


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