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任天堂の決算こうみる 「あつ森好調は想定内」「ダウンロード購入増に期待」

任天堂(7974)が6日発表した2020年4~6月期の連結決算は、純利益が前年同期比6.4倍の1064億円だった。市場予想のQUICKコンセンサスの472億円(7月30日時点、8社)を大幅に上回り、通期計画に対する進捗率は過半に達する。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い自宅でゲームを楽しむ人が増え、ハードウエア、ソフトウエアとも販売を伸ばした。SBIジャパンネクスト証券が運営する私設取引システム(PTS)では16時36分に同日の東証終値を3110円(6.3%)上回る5万2300円を付けた。決算をどうみるか市場関係者に聞いた。

■「驚きは大きくない、ソニーPS5で年末に関心低下も」
 小川佳紀・岡三証券日本株式戦略グループ長

4~6月期決算は市場予想を大幅に上回ったが、驚きはそれほど大きくはない。外出自粛で家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」や「あつまれ どうぶつの森」が売り切れ店舗が相次ぐほど販売を伸ばしていることは知られていたし、ソニー(6758)のゲーム事業の好調ぶりをみていても、任天堂がかなりの好決算を発表してくることが想定できた。大幅増益を受け、7日はとりあえず買いが優勢となるだろう。ただ、好調な決算を相当織り込んでいた点を考えると、中期的に5万円台の株価が定着するか見通せない。

今回据え置いた通期の業績予想は、上振れ余地が大きいだろう。営業利益予想をみてもQUICKコンセンサスの3889億円(7月30日時点、19社)に対し、会社側は3000億円(前期比15%減)と見込んでおり、保守的だ。新型コロナの感染拡大が続くなかでゲームの需要は引き続き良好だろう。ポケモン関連など注目できるタイトルも下期に控える。

一方、年末に向けては気がかりな材料もある。ソニーの新型ゲーム機「プレイステーション5(PS5)」の投入だ。PS5に注目が集まって、スイッチへの関心が薄れる可能性がある。

■「好採算のダウンロード増に期待、株価は5万円台定着も」
 川崎朝映・岩井コスモ証券シニアアナリスト

4~6月期決算は新型コロナ感染拡大の影響によるゲーム需要の拡大をあらためて確認できる内容だった。ハードウエア、ソフトウエアともに年間を通して高い需要が見込まれ、通期業績の上方修正への期待が高まった。

外出自粛でソフトを買うために店舗を訪れるのを避け、ダウンロードして購入する消費者も多い。足元の感染状況を踏まえると、利益率の高いダウンロードでの購入は今後も高水準を保つとみており、利益の押し上げ要因となるだろう。

ゲーム関連株は例年、年末商戦に向けて注目が集まるが、今年は家で過ごす時間が増える追い風も加わって、その傾向がいっそう顕著になると考えられる。ゲーム需要の一段の拡大を期待した投資家の買いが続き、株価は5万円台が定着する可能性がある。

〔日経QUICKニュース(NQN) 内山佑輔、小国裕梨恵〕

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