QUICK Money World(マネーワールド)

個人投資の未来を共創する
QUICKの金融情報プラットフォーム

ホーム 記事・ニュース 菅内閣の支持率は落ちにくい? 市場の期待とデジタル化の株価上昇余地に視線
この記事は公開から1年以上経過しております。

菅内閣の支持率は落ちにくい? 市場の期待とデジタル化の株価上昇余地に視線

日経平均株価が2万3000円台で底堅く推移している。菅義偉内閣への期待感が下支えとなっている面がありそう。市場の一部には高く始まった支持率が当面の間は維持されるとの期待感も芽生えている。注目のデジタル化推進の流れは電機・精密の株高の追い風として関心を集めている。

■内閣支持率が下落しにくい特徴=モルガンMUFG

モルガン・スタンレーMUFG証券は9月25日付リポートで内閣支持率について、過去22年間の例では、就任1年後の内閣支持率は平均で30ポイント以上も下落しているが、小渕内閣、第2次安倍内閣は1年後の支持率下落を免れたと指摘。

両内閣の特徴として、(1)初年度に財政政策を拡大し、(2)政権発足後1年間と景気回復局面の初期が重なる期間が長いこと――が挙げられた。

モルガンMUFGは、「2018年秋から始まった景気後退は、20年5月で底を打ち、日本経済は景気拡大局面の初期に入っている」とし、「その意味で、内閣支持率が向こう1年で落ちない条件の1つは満たされているかもしれない」と指摘。一方で、財政政策に関しては「どの程度追加財政措置が実施されるか、特に家計の可処分所得を増やすような減税や給付が実施されるかどうかはまだわからない」とし、「景気回復の足取りがまだ強くない中、やり方を間違えると、雇用に悪影響を及ぼしたり倒産を増やしたりするリスクがある」との見方を示した。

また、モルガンMUFGは、菅首相は衆議院議員の任期が切れる21年10月までに選挙を行う必要があるが、「内閣支持率は高いものの、衆院選を“行うべき時期”についての回答は『来年10月の任期満了かそれに近い時期』が58%と最も高かった」とのNHKの世論調査も引用した。

■バリュー株の継続的な上昇は?=SMBC日興

SMBC日興証券は25日付のクオンツ・ウィークリーリポートで、この週のファクター効果に関して「全地域でバリューやベータ、レバレッジが下落した一方、リビジョンやグロース、クオリティが上昇した。日本以外の地域では対数時価総額が上昇し、大型株優位の傾向がみられた。株価リターンは全地域で短期(1カ月)がリバーサル方向に効いた一方、3カ月以降の中長期はモメンタム方向に効いた」と指摘。また「今週はバリュー株が下落方向のけん引役だったため、指数の下落とバリューの下落が一致するようになったと言えよう。バリューが大型株グロース株の調整にともなう一過性の上昇ではなく、継続的に上昇するためには、やはりファンダメンタルズが良くない低バリュエーション銘柄を買う動きが強まる必要があるのだろう。しかし、マクロ環境が不透明な中、そのような転換が起こることは現時点では想定しがたいだろう」と見方を示した。

■株価上昇余地=野村証

野村証券は25日付の日本株ストラテジーリポートで、日本株は業績予想が上方修正されない中、バリュエーション主導で株価レンジが切り上がる展開となっているとし、東証株価指数(TOPIX)の来期予想ベースPER(株価収益率)は24日時点で16倍と、2011年以降の月末値ベースで最高値(15年4月:16倍)に並んだと指摘した。

その上で、「グローバル比較では割安とみられる日本株も、低迷する業績との対比では“割高”と言う印象が強まっている」との見方を示した。

一方、業種によっては新型コロナが加速させるデジタル化の波が利益成長の追い風になる面もあり、単純に過去との比較感から“割安・割高”を判定することは難しいとも指摘。

野村証券がTOPIXおよび業種別指数がそれぞれ織り込んでいる「インプライド成長率(増益率)」をもとに成長期待が「楽観・悲観」のいずれかに傾いているか判定したところ、「商社・卸売り」のインプライド成長率がプラス7.9%とTOPIX平均(プラス6%)、過去実績(プラス2.6%)を大きく上回った。一方、「電機・精密」はインプライド成長率がプラス7.6%と過去実績(プラス18.1%)見合いでは「保守的に見える」と分析。このため、電機・精密はPERが21.3倍まで上昇するなどバリュエーション上は「割高」に見えるものの、「コロナでデジタル化が加速する世界を考慮すれば、株価上昇余地は残されていると判断できる」との見方も示された。

反面、不動産のインプライド成長率はプラス5.1%と過去実績(プラス14.8%)に比べ大幅に低いものの、デジタル化によるオフィススペースの縮小などの要因を踏まえると、「保守的過ぎるとは言いにくい面がある」との見方も示している。QUICK Market Eyes  大野弘貴、川口究)

<金融用語>

バリュエーションとは

企業の利益・資産などの企業価値評価のこと。 本来の企業価値と現在の株価を比較して、株価が相対的に割安か割高かを判断する具体的な指標としては、株価純資産倍率(PBR)や株価収益率(PER)、配当利回りなどがある。

著者名

QUICK Market Eyes 川口 究

著者名

QUICK Market Eyes 大野 弘貴


ニュース

ニュースがありません。

銘柄名・銘柄コード・キーワードで探す

株式ランキング

コード/銘柄名 株価/前日比率
1
15,525
-3.86%
2
42,660
-3.7%
3
8058
三菱商
3,820
-5.37%
4
8031
三井物
2,829.5
-5.51%
5
1,196
-13.52%
コード/銘柄名 株価/前日比率
1
1,320
+29.41%
2
3686
DLE
404
+24.69%
3
1,560
+23.8%
4
1382
ホーブ
1,612
+22.86%
5
6,100
+19.6%
コード/銘柄名 株価/前日比率
1
3,560
-16.03%
2
8018
三共興
535
-15.74%
3
241
-15.73%
4
2345
クシム
576
-14.79%
5
588
-14.53%
コード/銘柄名 株価/前日比率
1
12,605
-3.33%
2
15,525
-3.86%
3
42,660
-3.7%
4
5,131
-1.98%
5
7203
トヨタ
2,067
-1.57%
対象のクリップが削除または非公開になりました
閉じる
エラーが発生しました。お手数ですが、時間をおいて再度クリックをお願いします。
閉じる