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米国の静かなハロウィーンと大統領選 LA発ニュースを読む

米国ではハロウィーンが近づくとラジオでマイケル・ジャクソンの「スリラー」がくり返し流れ、映画館でホラー作品が多数上映される。今年は様子が違う。新型コロナウイルスの感染を抑制するため、各自治体がハロウィ―ンを規制した。例年と比べハロウィーン仕様の家は非常に少なく、盛り上がりに欠けている。

盛り上がりに欠けるといえば米大統領選だ。ロサンゼルスでは軒先に支持候補のプラカードを掲げる家をほとんどみかけない。ヒラリー・クリントン候補を支持するカードであふれた4年前と対照的だ。それでも細かく観察すると、バイデン候補とハリス候補のプラカードを掲げる家が一部あり、量販店の書籍コーナーにはバイデン氏やオバマ前大統領の本が目立つ場所で売られていた。トランプ大統領を支持するプラカードや書籍は、皆無だ。

ここ、カリフォルニア州は民主党州だ。2016年の選挙でクリントン氏の得票率は62%、上下両院の計53議席中46議席を民主党候補が獲得した。トランプ氏の就任後、サンタモニカの高校では「トランプ氏の悪い政策」を議論する授業があったと聞いた。カリフォルニア公共政策研究所(PPIC)によると、2016年と比べてカリフォルニア州は一段と民主党支持に傾き、幅広い地域でトランプ大統領が不人気となった。

ABCニュースが運営するファイブサーティエイトのモデルは、米大統領選でバイデン氏が勝利する確率が18日時点で87%あることを示している。劣勢に立つトランプ氏は過去5日間で、中西部を中心に激戦7州で選挙集会を開いた。バイデン氏もノースカロライナ州などの集会に参加したが、トランプ氏の精力的な動きが目立つ。18日の日中はネバダ州にトランプ氏がいた。ほとんどの集会参加者がマスクを着用していないとCNNが短く報じた。

カリフォルニア州は選挙人数が全米最多だが、いずれの候補の選挙集会が開かれたことも開かれる予定もない。見通しがはっきりしているからだ。それでもトランプ氏は18日の夕刻、ネバダ州からロサンゼルスとサンディエゴの間にあるニューポート・ビーチに向かうと伝えられた。選挙資金集めのため、パルマー・ラッキー氏が所有する牧場で開かれるイベントに出席する。ロサンゼルス・タイムズ紙によると、チケットは1人2800ドル、カップルは15万ドル(約1580万円)でトランプ氏と写真撮影ができるらしい。主催するラッキー氏は、VRヘッドセットのオキュラスの共同創業者だ。フェイスブックに推定30億ドルで売却してビリオネアになった、カリフォルニアで少数派となるトランプ支持者だ。

CBSの報道番組「フェイス・ネーション」によると、民主党のバイデン陣営は9月に3億8300万ドルの寄付を集め、現在手元にある現金は4億3200万ドルと潤沢だ。トランプ陣営の手元資金は2億5100万ドル。バイデン陣営と比べ大幅に少ない。資金面でもトランプ氏が圧倒的に劣勢で、挽回は容易ではなさそうだ。

(このコラムは原則、毎週1回配信します)

Market Editors 松島 新(まつしま あらた)福井県出身、慶應義塾大学卒。1985年テレビ東京入社、報道局経済部を経てブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長を歴任。ソニーを経て2011年からマーケット・エディターズの編集長として米国ロサンゼルスを拠点に情報を発信

著者名

Market Editors 松島 新


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