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ローソン(2651) 品揃え強化や「鬼滅の刃」効果で既存店売上高が回復するかに注目

QUICK企業価値研究所アナリスト 永田和子(2020/10/20)

・積極発注に向けた加盟店支援も
 既存店売上高回復に向け、消費者ニーズが強い商品分野の品揃えを強化。加盟店の積極発注に向けた支援、冷凍食品の全品入替、家計防衛志向の高まりに合わせた値ごろ感の追求を実施。開催中の「鬼滅の刃」キャンペーンなどで来店した消費者が、売場・商品の変化に気づき再来店に結びつくか要注目。これを機に加盟店の発注意欲が上向けば、欠品の少ない売場が既存顧客の来店頻度を高める可能性も。企業価値研究所は下期の既存店売上高増減率を▲3.0%(上期▲9.0%)と想定。来期は回復見込むが、テレワーク定着による影響や競争激化などを鑑み、20/2期との比較では▲2.5%にとどまる見通し。

・前期までの営業利益600億円台への回復は難しい
 連結営業利益の当研究所予想は業績表の通り。前回から殆ど変えていない。単体は厳しいが、成城石井の好調や中国の早期回復に加え、劇場版「鬼滅の刃」や「Go To イベント」を機にエンタメが回復へ向かう見込み。新型コロナウイルス影響が大きい今期の大幅減益に対し、来期以降は回復見込むが、20/2期までの600億円台への回復は難しい。会社側が見直し中の「中期経営ビジョン」で、中国、ラストワンマイル、金融関連などの成長シナリオに加え、本部の大胆な構造改革が打ち出せるか、注目したい。

・リスクファクター ~新型コロナ影響の長期化など

・アナリストの投資判断 ~配当利回り、PERから株価は妥当水準と判断
 予想配当利回りは2.9%(年間配当は23/2期まで150円/株が続く見通し)と、昨春の配当方針変更前までの下限(3%程度)に近く、株価は妥当水準と言えよう。23/2期PER23倍(当研究所予想)にも割高感はない。「鬼滅の刃」効果で10月の既存店売上高が9カ月ぶりにプラス転換すれば、株価反転に向けた起爆剤となる可能性も。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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著者名

永田 和子

シニアアナリスト

小売セクター、ゲーム・アミューズメントセクター担当


【プロフィール】
早稲田大学第一文学部日本史学科卒業。東京証券(現東海東京証券)入社。入社直後から調査部門でアナリスト業務(小売、繊維・紙パルプ、食品、ゲーム)に就く。03年にQBR(現QUICK企業価値研究所)へ。企業調査歴30年。


日本証券アナリスト協会 ディスクロージャー研究会 小売専門部会、広告・メディア・ゲーム部会、新興市場部会 評価実施アナリスト


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