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日本株ストラテジー、モルガンも強気予想—半導体や一部昇格への思惑など材料も豊富

QUICK Market Eyes  大野弘貴、片平正二】日経平均株価が2万6000円台で一進一退の展開を続けている。方向感が乏しいものの、2021年相場への期待感は強いままだ。また投資テーマは様々。半導体や東証一部昇格への思惑など材料が豊富な点は投資心理を支えそうだ。

■21年の日本株に強気、コーポレートガバナンス改善、DX化が追い風=モルガン

モルガン・スタンレーは3日付の日本株ストラテジー見通しリポートで、2021年の日本株市場に前向きな見方を示し、TOPIXの21年度EPS(1株利益)成長率は35%増に達すると予想した。

※TOPIXの推移

コーポレートガバナンスの改善を通じた採算性の構造的向上に対する認識の広がりが、日本株のバリュエーションを支えると指摘。新興国株全般に対して日本株を選好するとのスタンスを維持している。

また、いずれの市場でもデジタル・トランスフォーメーション(DX)が最も重要なテーマの一つとみる中、日本では特にその度合いが大きいと指摘。「日本は5兆ドル規模の経済国であるにもかかわらず、B2C及びサービス部門の生産性向上で後れを取っており、これらの分野における今後の追い上げに期待できる」との見方も示されている。

■GPU需要旺盛、積極投資で恩恵を受ける日本の半導体企業=野村証

野村証券は4日付の半導体製造装置リポートで、11月30日に画像処理半導体(GPU)大手のエヌビディアが開いたカンファレンス・コールで同社が「巣ごもり消費などを背景にゲーミング向けのGPU需要が旺盛で、その結果、パソコン向けGPUも含め同社のGPU『GeForce RTX 30シリーズ』への引き合いがGPUの一部を製造しているサムスン・エレクトロニックのファウンドリ部門の供給能力を上回っている」とのコメントを紹介。

※エヌビディアの株価推移
※エヌビディアの株価推移

その上で、「足もとの旺盛なGPU需要に対応したサムスン・エレクトロニックのファウンドリの増産投資に期待できよう」との見方を示した。また、2021年以降も高水準のゲーミング需要が続けば、「21年から新GPUの供給に加わると見られるTSMCの設備投資にも追い風になる」とも予想した。

野村証券はゲーミング向けGPUの旺盛な需要がDRAM需要を下支えしており、DRAMの設備投資がフラッシュメモリに先んじて回復している理由の一つになっていると指摘。サムスン・エレクトロニックの積極投資で恩恵を受ける日本企業として、プローブカードで日本マイクロニクス(6871)、前工程で東京エレクトロン(8035)、メモリテスタでアドバンテスト(6857)、サムスン・エレクトロニックのファウンドリ部門との関係が良好なSCREENホールディングス(7735)を挙げた。

※日本マイクロニクス、東京エレクトロン、アドバンテスト、SCREENホールディングスの株価と日経平均株価の相対チャート
※日本マイクロニクス、東京エレクトロン、アドバンテスト、SCREENホールディングスの株価と日経平均株価の相対チャート。(2019年末を100として指数化)

■今期予想増収率が低い銘柄が買われる展開が続くと予想=野村証券

野村証券は8日付のリポートで「今後は、今期予想増収率が低い銘柄が買われる展開が続くことが予想される」との見解を示した。例年、12月に予想増収率が低い銘柄がアウトパフォームし出すのは、投資家の目線が今期の業績から来期の業績に移ることが要因の一つとして挙げられるといい、「ワクチン普及による経済活動正常化の確度が高まっている点もこうした展開の追い風となろう」と指摘。12月に入り、日経平均株価が2万6000円台で上値の重い展開となっているものの、「足元、予想増収率が低い銘柄が再度アウトパフォームし始めており、こちらも例年のパターンに沿った動きをしている。ワクチンというイレギュラー要因を除けば、20年のパフォーマンスも例年のパターンから逸脱していないと見られる」とし、今後の上昇に期待感を示した。

★今期予想増収率が低い銘柄の一覧

コード 銘柄名
9706 空港ビル
4661 OLC
9022 JR東海
9601 松竹
1605 国際帝石
9024 西武HD
7211 三菱自
9041 近鉄GHD
9021 JR西日本
9020 JR東日本
6141 DMG森精
9602 東宝
7458 第一興商
8136 サンリオ
3086 Jフロント
5019 出光興産
8233 高島屋
9142 JR九州
7731 ニコン
5020 ENEOS
9001 東武
6925 ウシオ電
3099 ミツコシイセタン
6113 アマダ
7616 コロワイド
9009 京成
5444 大和工
6103 オークマ
9042 阪急阪神
5301 東海カ
6460 セガサミーHD
9006 京急
6481 THK
3197 すかいHD
4095 パーカライ
9007 小田急
7205 日野自
9048 名鉄
9861 吉野家HD
5938 LIXIL
7240 NOK
5021 コスモエネHD
6395 タダノ

■11月末時点の情報をもとにした東証1部昇格予想=大和証

大和証券は7日付リポートで、2020年11月末時点の情報をもとに東証1部昇格予想銘柄のアップデートを行っている。過去5年実績では、月別でみると12月が最も東証1部昇格が多い月となっているという。

コード 銘柄名 売買インパクト(日)
6502 東芝 17.6
4481 ベース 2.2
7686 カクヤスG 20.9
3359 cotta 0.9
4428 シノプス 3.5
6698 ViSCOTEC 4.7
3550 スタジオアタオ 3.5
4479 マクアケ 0.7
2980 SREHD 5.9
6556 ウェルビー 4.5
3633 GMOペパ 1.5
3449 テクノフレックス 3.5
7325 アイリック 1.3
7228 デイトナ 29.8
6046 リンクバル 3.2
3489 フェイスNW 14.6
3839 ODK 17.2
2499 日本和装 28.2
4483 JMDC 2.5
3540 Ciメディカル 8.9
4434 サーバーワクス 1.5
7685 BUYSELL 3
3135 マーケットエンタ 1.5
7079 WDBココ 2.1
7081 レンティア 7.6
7077 ALiNK 1.5
2981 ランディックス 3.9
7078 INC 5.9

※売買インパクトは、直近過去3か月間の日次平均売買代金をもとに算出

<金融用語>

EPSとは

Earnings Per Shareの略称で和訳は1株当たり利益。一株に対して最終的な当期利益(当期純利益)がいくらあるかを表す。 当期利益を発行株式数で割ったもの。

著者名

QUICK Market Eyes 大野 弘貴

著者名

QUICK Market Eyes 片平 正二


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