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ネットショップ作成サービスのBASE、首都圏の緊急事態宣言で再加速の期待高まる

QUICK Market Eyes  本吉亮】元SMAP・香取慎吾さんを起用したCM「ネットでお店を作るならBASE~♪」で話題のBASE(4477)。コロナ禍で業績を急拡大しており注目したい。2020年は新型コロナウイルスの感染拡大を背景に、巣ごもり消費、消費者のEC(電子商取引)移行、実店舗のオンラインシフトが加速。これらを追い風にBASEのネットショップ開設件数が急増し、業績は一気に黒字へ転換した。足元のコロナ第3波襲来で首都圏は再び緊急事態宣言が発動される事態となり、ショップ開設件数が再加速して業績拡大につながると期待される。

※BASE_累計ショップ開設数の推移
BASEのIR資料より

■BASEとは

同社の主力ネットショップ作成サービス「BASE」は、専門的なサイト構築やウェブに関する知識がなくても、同社が提供するテンプレートを選択するだけでネットショップを作成することが可能となっている。さらに、同社独自の決済システム「Baseかんたん決済」を使うとクレジットカード決済やコンビニ支払い、銀行振り込みなどの決済手段を、最短で翌営業日に導入することもできるなど利便性にたけている。

従来のネットショップ作成サービスは、初期費用や月額費用を要するため、売り上げ規模の大きい事業者向けが主体とされていていたが、「BASE」は初期費用・月額費用を無料とし、売上が発生した際に発生する手数料(合計6.6%+40円)を徴収するシステムとなっている。そのため、商品が売れない時期からコストが先行するリスクがなくネットショップ運営を開始できる。BASEで開設されたネットショップの大半は4名以下の少人数で運営され、自らのSNSなどでの宣伝を組み合わせることで販売するスタイルが多いという。

■コロナ禍で業績急拡大

※BASE_売上高
BASEの決算説明資料より

ショップの運営店舗数やショップを通じた決済額が増加すれば、それに付随した手数料収入が伸びるビジネスモデルであり、コロナ禍が追い風になっている。ショップ開設数はコロナ禍で急増し、4~6月期(2Q)に前年同期比3.3倍、7~9月期(3Q)は同2.1倍となり、20年末には130万件にまで伸ばした。これに伴い2Q以降の決済額も前年同期比で急増している。

※BASE_営業損益
※同上

同社が20年11月に発表した1~9月期(3Q累計)連結決算は、売上高が前年同期比2.2倍の59億9600万円、営業損益は11億4600万円の黒字(前年同期は2億8000万円の赤字)に転換。春先に急増した巣ごもり消費が落ち着いたとはいえ、夏場の3Qも高い成長率を示した。通期予想は従来見通し(売上高が前期比95.3~2.1倍の75億2000万~81億円、営業損益はゼロ~5億円の黒字)据え置きながら、3Q累計営業利益は通期計画を大幅に上回っており、業績は上振れする公算が大きいだろう。

※BASE株価と日経平均株価の相対チャート
※BASE株価と日経平均株価の相対チャート。(2019年末を100として指数化)

資本政策でも攻めの姿勢を見せている。昨秋に公募増資を実施して124億円の資金調達に成功し、主力のBASE事業の流通総額成長を加速させるための広告宣伝費を筆頭に、M&Aおよび資本業務提携などに充当して業績拡大の布石を打っている。株価は20年10月に高値1万7240円まで急騰後した後に調整局面入りしたが、12月の安値7450円から徐々に下値を切り上げている。首都圏の緊急事態宣言で業績モメンタムが再加速し、高値をうかがう展開を期待したい。

<金融用語>

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著者名

QUICK Market Eyes 本吉 亮


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