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高配当でキャッシュリッチ銘柄か中小型株か、当面の投資戦略は?

QUICK Market Eyes  大野弘貴、川口究】相場の変動幅が大きくなっている。投資のタイミングとしては難しい局面と言えそうだ。そのような中ではどういった投資戦略が有効なのか。ストラテジストからは様々な戦略が打ち出されている。

■高配当利回りかつ豊富なキャッシュを保有する銘柄に注目=大和証券

大和証券は1月29日付のクオンツリポートで、近年における2~3月の配当利回り効果の季節性分析結果では、「金融を除いた内需業種に限定すると、効果が高まる傾向が確認された」と指摘し、「3月配当の権利付き最終日が近づくと、配当利回りの注目度が高まる傾向がある」との見方を示した。

リポートでは2017年以降、グロース優位の中で低迷する配当利回りファクターにおいて、より配当利回り効果を高める手段として「豊富なキャッシュを保有して配当余力が高い(減配リスクが小さい)銘柄の中で、さらに配当利回りで絞り込む戦略」を提案。ネットキャッシュが配当金に対し高く、かつ配当利回りも高い企業はグロース優位が続いた2017年以降も、おおむね超過リターンを確保したとの分析が示されている。

・高配当利回りかつ高ネットキャッシュ/配当金銘柄

コード 銘柄略称 配当利回り(%) ネットキャッシュ/配当金
6417 SANKYO 5.1 21.3
9832 オートバクス 4.2 5.3
1801 大成建 3.8 5.6
8130 サンゲツ 3.7 4.7
4521 科研薬 3.6 10.3
7912 大日印 3.5 7.2
7966 リンテック 3.3 8.3
6592 マブチ 3.1 11.3
1959 九電工 3.1 6.4
9744 メイテック 3 9.3
9404 日テレHD 3 15.7
5444 大和工 3 19.5
7313 TSテック 2.9 23.3
7984 コクヨ 2.9 14.2
5463 丸一管 2.9 13.2
2670 ABCマート 2.8 8.6
4704 トレンド 2.8 8.4
7270 SUBARU 2.7 12.8
4401 ADEKA 2.7 6.4
7911 凸版印 2.6 4.9
4045 東亜合成 2.6 15.8
2784 アルフレッサHD 2.5 14
8060 キヤノンMJ 2.5 10.5
9364 上組 2.5 6.6

※配当利回りは2021年1月28日時点、ネットキャッシュ/配当金は2020年12月末時点

■中小型株、バリューや高ベータ銘柄を軸に据えるのが妥当=JPモルガン

JPモルガン証券は1月25日付リポートで、マクロ経済環境や企業業績の観点から日本株の先高感が強く、強気相場が継続し、「海外投資家の買い越し基調が続く環境は大型株に資金が流入しやすいと考えられる」と指摘。しかしその一方で、TOPIX Mid 400、TOPIX Smallの過去3カ月のアンダーパフォームによって、TOPIX対比での割高感は薄れてきており、今後のEPS予想と照らして考えると、上昇余地が依然として残されているとみている。「中小型株が大幅にアウトパフォームする展開は想定しにくいものの、過去3カ月のようなアンダーパフォームは、一巡する可能性が高いと考えられる」と指摘した。

昨年11月以降、日本の中小型株でもベータやバリューファクター効く形となっており、欧米と比べてバリューやシクリカルは出遅れている。今後は(1)日本と欧米のバリュー株のバリュエーション格差は拡大しており、株式市場の上昇基調が続くのであれば、ローテーションの順番が回ってくる公算が大きい、(2)業績予想リビジョンは当面プラス圏で推移する可能性が高く、業績・ROE(自己資本利益率)の改善期待はより強まる可能性が高い、(3)世界的に長期金利は上昇基調を辿ると同証券では予想しており、その場合金融を中心としたバリュー業種・銘柄のバリュエーション拡大が展望される、といった点から、今後は出遅れている日本のバリュー銘柄がキャッチアップの動きを強める可能性が高いと考えられるという。「当面の中小型株投資戦略としては、バリュー、高ベータの銘柄を軸に据えるのが妥当と考えられる」と指摘した。

■LS解消の動きは日本にも、大規模金融緩和変わらず影響は一時的か=三菱UFJ証

三菱UFJモルガン・スタンレー証券は2月日付のクオンツリポートで、米国市場でショートスクイーズとみられる一部銘柄の大幅上昇が話題となる中、「主にロング・ショートポジション(LS)を保有する投資家を中心とするデリスクの影響とみられる物色が日本でも観察された」と指摘。特に、先週は3カ月株価モメンタムファクターが大幅なマイナスになっており、「ワクチン報道を含む3か月間で株価が堅調であった銘柄が大きく売られた」との見方を示した。

同証券はまた先週の株価動向について、「月末リバランスを含む需給の影響に加えて、昨年11月以降の株式市場の大幅上昇で利益確定の動きも強まりやすかった」と解説。今後については、「大規模な金融緩和姿勢は何も変わっていないことや、同レポートで指摘したように月前半に株式市場に資金が流入する傾向が継続するのであれば、このような利益確定の動きはこなせる」と展望した。

加えて、「特に下落した銘柄の多くは、投資家からの人気が高いいわゆるクラウデッドロング銘柄といえる」ことから、「これらの銘柄をチェックすることは有用」との見方も示されている。

<金融用語>

シクリカルとは

英語表記はCyclical。循環的な景気変動のこと。代表的なものに、景気の回復、拡大、後退、悪化が繰り返し表れるビジネスサイクルがある。株式市場において、景気の変動によって上昇したり下落したりする銘柄シクリカル銘柄景気敏感株)という。

著者名

QUICK Market Eyes 川口 究

著者名

QUICK Market Eyes 大野 弘貴


投資経験 3~10年
投資商品

オートバックス ほか 掲示

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2021/4/7 00:34

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投資経験 なし
投資商品

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2021/2/4 14:08

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投資経験 1年未満
投資商品
日本株 投資信託

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2021/2/3 12:49

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