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ソフトバンクG決算、「投資事業の拡大を確認」「米ハイテク株に左右」との声


【日経QUICKニュース(NQN) 田中俊行、大沢一将】ソフトバンクグループ(SBG、9984)が8日発表した2020年4~12月期の連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比6.4倍の3兆551億円と同期間として最高益を更新した。投資成果を示す投資利益は29倍の3兆7994億円だった。決算の評価と株価の方向性について、市場参加者に聞いた。

■投資事業の拡大を確認、株主の関心は危機対応

 秋野充成・いちよしアセットマネジメント取締役

投資利益の急拡大が決算で確認できた。もっともハイテク株やIT銘柄の相場が好調に推移するなか、同分野に投資するSBGの業績成長を織り込みSBGの株価は上昇基調にある。直近の株価上昇を正当化できる内容だったとはいえ、新規の買い材料にはなりにくい。保有株売却による資産の現金化や自社株買いの進捗なども想定通りで、新たなサプライズは限定的といえる。

SBG株主の関心は危機対応だろう。とはいえ10~12月期は投資環境が良好だったためSBGのファンド運営やポートフォリオ管理といったガバナンス面の課題に目が向きにくい。ガバナンスの不透明感などは目先は意識されにくく、米ハイテク株と歩調を合わせた値動きが続く公算が大きい。孫正義会長兼社長が市場でくすぶるMBO(経営陣が参加する買収)観測に今後言及するかどうかは気にしておきたい。

■絶好調だが意外感なし 先行きは米国ハイテク株が左右

 ミョウジョウ・アセット・マネジメントの菊池真代表取締役

SBGの4~12月期の連結純利益は3兆円を超えるなど、第一印象としては業績は絶好調にみえる。ただ、同社の業績は米国のグロース(成長)株の値動き次第という印象だ。20年10~12月に米ナスダック総合株価指数が15%超上昇したことを考えると、今回の業績にも大きな意外感はない。

以前と比べ、米通信会社スプリントなどの企業再生的な投資先や、非公開株への投資は減ってきている。中国のアリババ集団(@9988/HK)株がポートフォリオに占める比率は非常に高いが、同社は企業としての成熟ステージに入りつつあり、一段の株価上昇への期待は高いわけではない。SBG株の先行きは米国のグロース株の動向に大きく依存している。だとすれば、個人的にはあえてSBG株に投資する理由は乏しいようにも思える。

 

著者名

日経QUICKニュース(NQN) 大沢 一将

著者名

日経QUICKニュース(NQN) 田中 俊行


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