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IPOとは何か 新規上場の意味や初値の注意点、抽選の流れをわかりやすく解説

【QUICK Money World 辰巳 華世】「株価が購入した価格の5倍になった!」そんな羨ましい声が聞こえる投資があります。証券取引所に初登場する株式への投資では、そんなことが起こります。今回はIPO(新規株式公開)株についての基礎知識やメリット・デメリット、実際購入する方法などを解説します。

■IPOとは

IPOとは「Initial Public Offering」の略称で、日本語では新規株式公開と呼ばれています。証券取引所に新規で株式を上場・公開、つまり証券口座を持っていれば取引所を通じて誰でも取引できるようにすることです。上場によって公開された株式のことをIPO株といいます。2020年は93社がIPOし、毎年100社前後のIPOがあります。

IPO株は利益がでやすいこともあり、個人投資家にとても人気があります。2020年のIPOでは、上場初値が公募・売り出し価格(公開価格)の平均2.3倍になり、中には5倍超となる銘柄も多数ありました。

<初値が5倍になった銘柄と2割以上下落したIPO銘柄(2020年)>

銘柄名(コード) 公開価格 初値 初値騰落率
ヘッドウォ(4011) 2400円 2万8560円 11.9倍
フィーチャ(4052) 520円 4710円 9.1倍
タスキ(2987) 670円 5060円 7.6倍
Bエンジニア(7352) 490円 2920円 6.0倍
ニューラル(4056) 900円 5100円 5.7倍
Eインフィニ(7692) 1970円 1万410円 5.3倍
アクシス(4012) 1070円 5700円 5.3倍
インタファク(4057) 960円 5080円 5.3倍
ミット(4016) 690円 3590円 5.2倍
フォーラムE(7088) 1310円 1030円 ▲21.4%
ドラフト(5070) 1580円 1221円 ▲22.7%
リバーHD(5690) 960円 720円 ▲25.0%
ミアヘルサ(7688) 2330円 1748円 ▲25.0%
ニッソウ(1444) 3750円 2800円 ▲25.3%

(注)日経QUICKニュース社調べ

◯IPO投資とは

IPO投資は、上場前のIPO株を購入し、初値がついた日に売却することで利益を得る投資方法です。企業はIPOにより株式を新規に発行し公募することで、株式の対価を受け取る、つまり資金調達できます。人気企業のIPO株は値上がりすることが多いので、たいていは抽選での購入になります。IPO株の抽選は、そのIPO株を引き受ける主幹事証券や幹事証券会社から参加ができます。

IPO株と似た言葉でPO(Public Offering)株があります。POは、新規上場する企業ではなく、既に上場済みの企業の株式の資金調達のことを指します。POには、既に上場している企業が資金調達のために新たに株式発行する公募増資や、大株主が保有する一部の株式など既に発行されている株式を他の不特定多数の投資家に取得させる売り出しがあります。公募増資は企業に資金が入りますが、売り出しは、株主の異動になるので企業の資金調達にはなりません。POは、市場に出回る株式数が増えることによる需給の悪化や公募増資の場合は1株利益の希薄化が嫌気され、一時的には売り圧力になることがあります。

■IPO投資のメリット・デメリット

メリット

一番のメリットは、初値が公開価格以上になることが多く、利益を得やすいことです。IPO投資は、未上場の最後の段階で株式を入手し、上場後に売却することになります。一般的に公開価格は企業の理論価格よりも割安に設定されている傾向(アンダープライシング)があり、また、初めて市場に出てくる株式なので購入したい投資家も多く、初値の価格は公開価格より上昇しやすいです。今まで株式投資をしたことのない投資家でもIPO株を申し込むことができ、投資初心者でも簡単に参加することができます。大きく儲ける可能性があるIPO株投資なので、公開価格で購入できた時は、言わば「お祭り」的感覚で楽しむことができるのも魅力の一つかもしれません。

デメリット

一般的にIPO株は初値が公開価格を上回ることが多いですが、全ての銘柄がそうなるわけではありません。中には、初値が公開価格を下回り公開価格割れとなる銘柄もありますので注意が必要です。また、銘柄の人気度合いに関係なく、IPO株は、外部環境によって株価が乱高下しやすい面もあります。新型コロナショックなどで市場全体が混乱した際はIPO環境も悪化しやすいです。2020年2月〜4月に上場した28社のうち18社は初値が公開価格を割り込んでいます。

IPO株は新規に上場するのでどのように株価が変動するか過去の情報がないため予想が難しい点もあります。初値が一番高かった「初値天井」となるケースもあり、そういった場合、初値で売却しない場合、株価の値下がりが続く可能性もあります。一方で、初値を付けた後にさらに人気を集め株価が急上昇するケースもあります。この様にIPO株は、上場後の株価予想が難しいのが難点です。また、時価総額が小さいIPO銘柄などは短期売買の対象になりがちで、上場直後の値動きが不安定になる傾向があります。

<直近2年間の日経平均と東証マザーズ指数>

※IPO企業は東証マザーズなど新興企業向け市場に上場することが多い。

■IPO株の抽選と購入の流れ

IPO株は証券会社から購入することができます。IPO株は、主幹事証券を中心とした幹事証券会社が取り扱います。銘柄によって幹事証券会社は異なります。一般的には主幹事証券会社が一番多くの株式数を取り扱い、副幹事証券や幹事証券とそれぞれ引き受ける割合が異なります。大抵のIPO株は抽選になるので、どこの証券会社が一番多く取り扱っているかを考えて申し込むのも一つの手です。

複数の証券会社から申し込むことは可能ですが、証券会社によっては、抽選に参加する段階で入金が必要な証券会社もあります。未入金でも参加できる証券会社もあり確認が必要です。その他の条件を設定している証券会社もあるので、注意が必要です。

具体的な申し込み方法は、証券会社で通常の株式取引の口座を開設する必要があります。口座開設後、いくらの株価で何株申し込みたいか投資家から申し込んでもらう「ブックビルディング(需要予測)」に参加します。ブックビルディングでは、企業の業績予想や同業他社の株価、機関投資家の意見などを参考にした価格をベースに仮条件がレンジで示されていることが多いです。自分がいくらで何株申し込みたいか証券会社に申告します。

この個人投資家の需要予測や機関投資家の意見などを聞き、最終的な公開価格が決定します。人気がある銘柄は仮条件の上限で価格が決まることが多いです。公開価格以上でブックビルディングに参加した投資家の中から抽選で購入者を決めます。ただ、詳細な抽選方法は公表されていないので、抽選については必ずしも平等な抽選ではないかもしれません。口座内の預かり資金やこれまでの取引手数料が多いほど「優遇」するとしている証券会社もあります。

当選した場合は、購入の意思表示をします。未入金であれば、口座に必要資金を入金し購入します。初値で売却したい場合は、上場日の朝に成り行きで売り注文を出します。初値で売却したくない場合は、上場後に様子をみて売り注文を入れることができます。

■まとめ

新規上場する企業の株式を購入できるIPO株投資。初値が公開価格を上回ることが多く、利益を得やすい投資です。購入したい投資家が多く人気があるので抽選になることが多いです。まずは、IPOを取り扱う証券会社を探し、口座を開設してみましょう。

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著者名

QUICK Money World 辰巳 華世


投資経験 1年未満
投資商品
日本株 投資信託

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2021/4/18 22:11

コメント
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投資経験 10年以上
投資商品
日本株 外国株 投資信託

「IPO投資は、上場前のIPO株を購入し、初値がついた日に売却することで利益を得る投資方法」とのこと。 上場前の有望な株に投資すると上場の時に儲かるってことですね。 だからソフトバンクグループは、上場前の有望な株に投資しまくることで、あんな天文学的な利益を出しちゃうんだよな。 ソフトバンクグループの株主は間接的に上場前の株に投資してると言えなくもない。

177/500
 

2021/4/18 11:56

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