来週(24日~28日)の外国為替市場で、円相場は1ドル=109円ちょうどを挟み、もみ合う展開となりそうだ。米連邦準備理事会(FRB)による金融緩和の長期化が意識されたことで米長期金利の上昇が限られ、日米の金利差縮小を見込んだ円買い・ドル売りが入りやすい。だが、新型コロナウイルスのワクチン接種の遅れから円は対ユーロで約3年ぶりの安値圏に沈むなど、ドル以外の通貨ペアである「クロス円」取引で売りが出やすく、一方的な円高・ドル安とはなりにくいだろう。 外為市場の注目は28日発表される4月の米個人消費支出(PCE)だ。4月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想を大きく上回ったことでインフレ加速が意識...

会員登録(無料)すると続きをお読みいただけます。
無料会員登録はこちら
すでに会員の方は