【QUICK Market Eyes 大野 弘貴】米主要株価指数が高値圏を維持する一方、日本株は年初来安値近辺と軟調推移が続いている。ダウ工業株30種平均から日経平均株価を減じて算出したスプレッドは7000台と、上昇傾向が止まらない。 ※米ダウ平均・日経平均スプレッド 日経先物(中心限月)について(1)日中取引時間中(始値から日中清算値段)、(2)日中取引清算値段から夜間始値まで、(3)夜間取引時間中(夜間始値から夜間清算値段)、(4)夜間清算値段から翌日の日中始値――の4パターン別に、年初来の累積騰落幅を算出すると、日経平均は特に日中取引時間中に大きく売り込まれている様子が確認できる...

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これ、昔から言われている結構有名なアノマリーで、日本の現物市場の場中(この記事でいう日中)に日経先物をショートして、夜間取引時間にロングすると、累積でめちゃくちゃリターンが出る。 ただ、私見ではアベノミクスの開始した2012年ごろから、このアノマリーが効かなくなったと記憶している。なぜ足元で復活しているのか。もしかしたら、日銀の買い入れ方針変更が影響しているのかもしれない。