【QUICK Market Eyes 弓 ちあき】企業の4~6月期決算の発表が本格化している。ここまでの発表を見ると上方修正する銘柄も目立ち、期初の慎重な見通しから業況はやや改善している印象だ。もっとも日経平均株価は2万8000円近辺での推移となっており、上値追いの勢いは鈍い。日本でも新型コロナウイルス感染症の新規感染者数が再び増勢を強めるなど経済活動の回復に水を差されるのではないかとの懸念が高まっていることも一因だ。ワクチン接種も遅れが警戒される中で、ひところのような楽観ムードは影を潜めつつある。 ■出遅れ鮮明 特に警戒されるのが感染力の強いデルタ株が猛威を振るう東南アジアの状況だ。日経...

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