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注目すべき冬の関連銘柄 冬物衣料、医薬・防疫、雪対策…冬の初めでも間に合う銘柄は?

【QUICK Money World 辰巳 華世】寒い冬は、暖房や防寒着、風邪対策など特別な装備が必要になる季節です。そのため冬に需要が高まる商品が多くあります。今回は、そんな冬に注目される冬の関連銘柄について、注目される理由、海外の関連銘柄、冬関連の銘柄を冬以外の季節に買うべき理由、冬の初めに買っても間に合う関連銘柄について紹介します。

冬の関連銘柄が注目されやすい理由

株式市場は「季節」をテーマに動くことがあります。日本には四季があり、季節が到来するたびに売れる商品や需要が異なります。夏には麦わら帽子、冬にはコートといった具合に季節によって必要なものも変わります。「季節」の変化によって需要が高まり注目される銘柄のことを、株式市場では「季節株」や「シーズンストック」と呼んだりします。需要が高まる季節になると季節株やシーズンストックが注目され、株価が上昇することがあります。

冬は寒く、風邪をひきやすい季節です。冬場は、暖房器具、燃料、コートなど冬物衣料、ウィンタースポーツ用品、薬やマスクなどの需要が高まり注目されやすいです。また、冬は年末にかけてイベントが多い季節です。お歳暮やクリスマス、お正月といったイベントに関わる食品メーカーや専門小売店などの銘柄も人気が高まります。

冬の関連銘柄とは

冬の関連銘柄は、寒さや雪の対策に関連する企業や風邪対策の企業が中心になります。まず冬関連銘柄で注目されるのはエアコンや暖房器具などに関連する企業があります。ガス関連銘柄としてコロナ(5909)、リンナイ(5947)、デンヨー(6517)などがあります。

インフルエンザ対策で薬やマスクに関連する企業も注目です。新型コロナウイルス禍で冬場のインフルエンザの感染拡大に警戒が高まっています。インフルエンザの薬関係では、抗インフルエンザ薬「タミフル」を扱う中外製薬(4519)や抗インフルエンザ薬「イナビル」の第一三共(4568)、抗インフルエンザ薬「ゾフルーザ」の塩野義製薬(4507)があります。コロナ対策でマスクは冬場だけでなく常に必要なものになりましたが、マスク関連では川本産業(3604)、花王(4452)などがあります。

 

お歳暮やクリスマスやお正月といったイベントに関わる企業もあります。クリスマスプレゼントやお年玉でのおもちゃ購入などで任天堂(7974)、バンダイナムコホールディングス(7832)。お歳暮やお正月お料理に関連して日本ハム(2282)、三越伊勢丹ホールディングス(3099)も関連銘柄です。

厳冬や大雪になると、冬物衣料やスタットレスタイヤの需要が増えます。冬物衣料では、ヒートテックが人気のユニクロを展開するファーストリテイリング(9983)があります。タイヤ関係では、カー用品チェーンを展開するオートバックスセブン(9832)、イエローハット(9882)、タイヤメーカーのブリヂストン(5108)なども気になるところです。

海外の冬の関連銘柄とは

海外の冬の関連銘柄も日本と同様、クリスマスなどイベントに関係する銘柄や冬場に流行する病気の治療薬を扱う薬関係の銘柄になります。

クリスマスパーティなどで振る舞われる食料や飲料品関連企業では、米食品スーパー大手のクローガー、飲料品の米コカ・コーラなどがあります。

冬場に蔓延する病気の治療に必要となる医薬品関連企業では、米バイオ医薬品投資企業ロイヤルティ・ファーマアストラゼネカなどがあります(米国の医療技術関連銘柄リストはこちら)。

冬関連の銘柄を冬以外の季節に買うべき理由

株式投資で利益を出すためにはで安く買い、高く売る必要があります。株式投資の格言の一つに「麦わら帽子は冬に買え」という言葉があります。これは、麦わら帽子やビールなど季節によって需要が大きくなる季節株は、冬のオフシーズンに買い、需要が高まる夏のオンシーズンに売れという意味です。季節株は、季節が始まり気がつくと高値近辺に上昇しているということがよくあります。

冬関連の銘柄で考えると、冬関連の銘柄も季節が始まる前に買うのが一つの方法となります。冬関連の銘柄は冬以外の季節だと需要がそこまで高くないため、株価が安く買いやすい傾向にあります。冬が到来すると需要が高まり、関連銘柄の株価が高くなるため、売りやすく、利益につながりやすいです。

このことから冬の関連銘柄を冬場に買っても株価が高く、リスクになりやすいです。季節株の冬銘柄は、冬が始まる前に買い冬場の高いところで売ると良いでしょう。

 

冬の初めに買っても間に合う冬の関連銘柄とは

季節株である冬銘柄は、冬が始まる前に買うのがおすすめですが、冬の初めに買っても間に合う冬の関連銘柄もありそうです。節分やバレンタインは冬の終わりの頃のイベントです。バレンタインはチョコレート関連商品の需要が高まります。バレンタインに関連する企業では、森永製菓(2201)、明治ホールディングス(2269)、モロゾフ(2217)、不二家(2211)などがあります。節分関連では、恵方巻などを扱うセブン&アイ・ホールディングス(3382)、イオン(8267)、くら寿司(2695)があります。

まとめ

冬は寒さ対策や風邪予防に関連する銘柄だけでなく、クリスマスやお正月といったイベントにかかわる銘柄にも注目すると良いでしょう。冬といっても期間は三カ月ほどあるため、冬の始まりあたりにバレンタインや節分に関わる銘柄にも注目してみましょう。

 

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著者名

QUICK Money World 辰巳 華世

2003年にQUICKに入社後、15年間勤務。約5年にわたり日本経済新聞社、日経QUICKニュース社(NQN)にて記者職に就く。QUICK退社後、フリーランスライターとして2020年より「QUICK Money World」に寄稿。


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