QUICK Money World(マネーワールド)

個人投資の未来を共創する
QUICKの金融情報プラットフォーム

ホーム 記事・ニュース 資産運用でFIREを実現するには 「4%ルール」とは?選択肢となる投資先は?(資産形成イロハのイ)

資産運用でFIREを実現するには 「4%ルール」とは?選択肢となる投資先は?(資産形成イロハのイ)

【QUICK Money World 辰巳 華世】「FIRE」という生き方に注目が集まっています。何となく聞いたことがある「FIRE」ですが、意外と詳しいことは知らない人が多いかもしれません。今回は、FIREの意味、FIREのメリット・デメリット、FIREを目指すまでの資産運用の流れ、FIREをしたい人向けの資産運用方法、FIREを実現させるポイント、FIREに潜むリスクについて紹介します。

FIREの意味

FIREとは、「Financial Independence, Retire Early」の略語で経済的自立と早期リタイアすることを意味しています。FIREは1980年代~90年代に生まれた「ミレニアル世代」を中心にアメリカで流行している考え方で、最近では日本でも注目されています。

経済的自立をして早期リタイアと聞くと、大きなお金を稼いだので仕事を辞め、そのお金で悠々自適に派手な暮らしをすると言ったイメージを持つかもしれません。しかし、FIREの考え方はそれとは少し異なります。

FIREは、まず自分が生活していく上で必要な金額を把握し、その金額を資産運用による収益でまかなうにはどれくらいの資産(元手)が必要なのかを逆算し、その資産を形成することを目指します。FIRE後の生活も、大きく変わるわけではなく、築いた資産を減らさない様に節約と運用を続け、資産運用から得る収益の中で堅実に暮らしていく様なイメージです。FIREは、生き方であり、シンプルライフやなるべく最小限のもので暮らすミニマルライフなどそういったものにも通じる部分があります。

米国ではFIREする人が増えています。足元の米国株式市場ではS&P500種株価指数が最高値を更新し、昨年3月の安値から2倍近くに値上がりするなど株高が続いています。住宅価格も上昇しており個人の資産価格が大きく上昇したことなどを背景に早期リタイアする人が増加しています。

新型コロナウイルスの感染拡大による生活様式の変化などもありFIREの生き方は日本でも注目されています。多くの資産運用の雑誌や新聞、ネットの記事などでもFIREは特集されるなどFIREを目指す人が増えています。

FIREのメリット・デメリット

経済的自立することで早期退職を実現するFIREですが、メリットもデメリットもあります。ここではFIREのメリットとデメリットを見ていきましょう。

メリット

FIREのメリットは、仕事をしなくても良い点です。収入源が資産運用になるため、働く必要はありません。それによって、自由な時間を手に入れることができ、自分が好きなことに注力できます。働く必要がないので、自分の好きな場所で暮らすこともできます。

また、FIREを達成するためには、節約に励み少しでも多くのお金を運用する生活をする必要があります。なので、節約上手になる点もメリットかもしれません。

デメリット

デメリットは、FIREをするには資産運用の知識が必須になります。なので、自分でその知識を学んでいく必要があります。また、資産運用の収益で暮らせるほどの資産額を達成するにはそれなりに運用に成功する必要があり、それは簡単なことではありません

FIREするためには支出の管理も大切になります。資産運用で得た利益を超える支出をしてしまうと、生活が立ち行かなくなってしまいます。

 

FIREを目指すまでの資産運用の流れ

FIREを目指すには、まずリタイア後の年間の生活費を計算する必要があります。その年間の生活費を、資産運用の収益でまかなうことができるだけの資産総額を逆算する必要があります。

一般的にFIREを達成するために必要な資産を考える時、目安の一つに「4%ルール」という考え方があります。年間の生活費の25年分の資産を貯めて、その資産を年4%で運用していけば、FIRE達成後の生活を4%の収入で回すことで、資産を減らすことなく生活できると言われています。

話をシンプルにするために税金などは省きますが、例えば生活費が月25万円だと年間300万円必要です。FIREを達成するには、300万円×25年=7500万円の資産が必要になります。そして、FIRE生活では、7500万円を年4%(年300万円の利益)で運用できれば資産を目減りさせることなく理論上ではいつまでも運用収益で暮らせることになります。

必要な資産総額が分かったら、FIREに必要な資産を形成するために資産運用をしていくことになります。年間生活費が300万円だと7500万円の資産が必要です。仮に生活の無駄を省いて節約し、例えば年間生活費を200万円に抑えられれば、必要資産額が5000万円になり7500万円よりは達成しやすくなります。この様に、必要資産額を達成するためにも、また、FIRE後の生活を堅実に過ごすためにも、節約する習慣はとても大切になります。

FIREをしたい人向けの資産運用方法を紹介

資産運用には、いくつかの種類・投資対象があります。投資においてリスクとリターンは比例の関係にあります。リスクが大きければその分リターンも大きくなります。FIREをするためには、必要資産額まで資産を増やしていかなければならないので、ある程度のリターンは必要になります。

投資初心者におすすめの資産運用は、まずはリスクがそれほど高くない商品で中長期の投資が良いです。今手元にある資産を、比較的長い時間をかけて着実に増やしながら資産運用について勉強し経験も増やしていく資産運用がおすすめです。実際にどのような投資方法があるのか見てみましょう。

一定の大きさのリスク・リターンが期待できる運用方法

 投資信託

投資信託とは、投資家から集めた資金を一つの大きな資金としてまとめ、資金運用の専門家が複数の株式や債券などに投資を行い、得た利益を投資家それぞれの投資額に応じて分配する商品です。専門家が運用し管理してくれるので、初心者でも挑戦しやすいです。海外の株式や債券などに投資する投資信託もあり、自分では投資しにくい分野に投資できるなどの魅力があります。証券会社や銀行から購入することができます。収益率は中程度になります。

<関連記事>

 株式投資

企業が発行する株式に投資し、購入時よりも価格が上昇した株を売却することで利益を得ます。株価は変動するので、損をする可能性もあります。一般的に業績が良い企業などは配当を出すので、配当収入を得ることもできます。株価が大きく上昇した時は、大きな利益を生み出しやすいです。自分で銘柄を決める必要や株式相場の状況を把握する必要があります

特に投資初心者におすすめな運用方法として少額投資非課税制度(NISA)があります。NISAとは個人のための積立少額投資非課税制度です。少額からの長期・積立・分散投資ができる「つみたてNISA」というものもあります。NISAの口座を使って株式や投資信託に投資することができます。NISAについては、これらの記事で詳しく解説していますので見てみて下さい。

<関連記事>

4%の利回りが狙える運用先

 REIT

実際に資産が形成された後は、できるだけ高い利回りで資産を運用する必要があります。日本株でも優良企業で年4~5%の配当を出している銘柄があります。また、REIT(不動産投資信託)も選択肢の1つです。REITは、不動産投資法人が投資家からお金を集めて不動産に投資をし、投資先物件からでる賃貸収入や売買による利益を投資家に分配する商品です。投資家はREITを個別銘柄の株式と同じように売買することができます。最低投資金額も10万円前後~数十万円程度で買える商品です。利回りも3~5%程度あります。

<関連記事>

最後に収益率が高く、大きな利益を生み出しやすい運用も紹介しておきます。しかし、これらの運用方法は、収益率が高い分リスクも大きいため上級者向けの資産運用になります。

高リスク、ゼロサムとされる運用先

 FX(外国為替証拠金)取引

投資家が証拠金を業者に預け、レバレッジを効かせてドルやユーロなどの外貨を売買する取引です。為替相場の変動によって売買益を見込めます。外貨買いによっては「スワップポイント」と呼ばれる利息を受け取れます。ただ、相場急変時は大きな損失が出ることがあるので注意が必要です。

 暗号資産(仮想通貨)

世界中で約800種類あるインターネット上のお金である仮想通貨を取引します。ビットコインは仮想通貨の一つです。価値の裏付けがないものが多く、値動きが激しいので注意が必要な取引です。

 

FIREを実現させるポイント

FIREを実現させるためには、必要な資産を形成する必要があります。資産運用は必須になりますが、節約生活を心がけることも大切なポイントです。年間300万円の生活費を無駄を省き節約することで年間200万円で暮らせれば、必要な資産総額は7500万円から5000万円と縮小することができます。節約生活を身に付け生活費を抑えることで出費が減り、FIREが実現しやすくなります。

生活費を抑える節約術には、まず無駄な出費を抑えることが大切です。自分の生活を振り返り、ギャンブルや余計な食費、衝動買い、ほとんど利用していないのに支払っているサービスの会員費用などがないか確認しましょう。生活における光熱費、水道費、通信費の見直しも必要です。使わない電気は消す、節水を心がけるなど節約を心がけ、通信費はプランを比較し、安いプランに変更するのも一つの手です。

そして、家計簿をつけましょう。何となく把握するのではなく、きちんと記帳して目に見える形にすることは大切です。月々の出費をきちんと把握し、節約できたかどうかの指標として役立てると良いでしょう。また、自信がなければ、ファイナンシャルプランナーに相談してみるのも選択肢です。

FIREに潜むリスク

FIREを目指す人は多いですが、FIREにはリスクがあることも知っておく必要があります。FIRE達成後の生活で何が起こるかは分かりません。大きな天変地異や自分が病気や怪我してしまうなど予定外の大きな出費が必要になる可能性もあります。なので、予定外の出費にも備えておく必要があります。

また、投資に絶対はありません。資産運用に失敗したり、支出が想定以上にかかるとFIRE生活を続けることができなくなります。FIREを達成すると、仕事を辞めるのでそこでキャリアが止まってしまいます。FIRE後の生活がうまくいっていれば問題ありませんが、何か問題があった時に仕事に復帰しにくいのもリスクです。

<関連記事>

まとめ

FIREを目指すには資産運用に注力するだけでなく、節約する習慣を身に付ける必要があります。まずはリタイア後にかかる年間の生活費の計算から始めてみましょう。

この他にも、QUICK Money Worldは金融市場の関係者が読んでいるニュースが充実。マーケット情報はもちろん、金融政策、経済を情報を幅広く掲載しています。会員登録して、プロが見ているニュースをあなたも!詳しくはこちら ⇒ 無料で受けられる会員限定特典とは

読める記事がもっと充実!無料会員登録バナー

著者名

QUICK Money World 辰巳 華世


投資経験 10年以上
投資商品
日本株 外国株 先物・FX 投資信託

0/500
 

2022/1/6 07:47

コメント
0/500
 

ニュース

ニュースがありません。

銘柄名・銘柄コード・キーワードから探す

株式ランキング

コード/銘柄名 株価/前日比率
1
9,775
+4.74%
2
46,900
+4.01%
3
6,047
+1.59%
4
2,979
+5.97%
5
82,780
+2.43%
コード/銘柄名 株価/前日比率
1
4
+33.33%
2
7063
Birdman
3,915
+21.77%
3
5380
新東
4,080
+20.71%
4
577
+16.09%
5
1,325
+14.61%
コード/銘柄名 株価/前日比率
1
4541
日医工
130
-36.58%
2
4,375
-12.84%
3
7273
イクヨ
2,300
-10.85%
4
338
-10.58%
5
55,540
-9.2%
コード/銘柄名 株価/前日比率
1
26,450
+5.23%
2
14,940
+1.87%
3
9,775
+4.74%
4
6,047
+1.59%
5
46,900
+4.01%
対象のクリップが削除または非公開になりました
閉じる
エラーが発生しました。お手数ですが、時間をおいて再度クリックをお願いします。
閉じる