【日経QUICKニュース(NQN) 佐藤梨紗】外国為替市場で、円相場の先安観が薄れてきた。23日の日米首脳会談では、岸田文雄首相とバイデン米大統領が屋内でも屋外でも、マスクを着用せずに談笑する姿がテレビなどで示された。首相自らノーマスクで臨む姿は、新型コロナウイルス対策の規制が日本でも緩和されるとの期待につながる。海外との往来回復が日本経済の回復を支え、円相場も下落基調から反転するのではないかとの思惑が出始めた。 今回の日米首脳会談は、岸田首相とバイデン米大統領にとって初の対面での本格的な会談となる。コロナ禍で対面外交が見送られてきたなか、マスクを着用せずに談笑する両氏の姿を目の当たりにした...

会員登録(無料)すると続きをお読みいただけます。
無料会員登録はこちら
すでに会員の方は
バイデン米大統領が対中関税の引き下げを検討しているとの発言が円相場に影響。11月に中間選挙を控えていることから、低迷している支持率を取り戻すために対応を迫られている。バイデン大統領の政策の中でも、インフレ対応への支持が特に低い。 中間選挙では、直前の大統領選挙で敗退した政党の支持者による投票意欲が高まりやすいという見方がある。 バイデン大統領がインフレ抑制にどれだけ注力するのか、ねじれの発生リスクを今後市場がどう見ていくのか、気になる。