【日経QUICKニュース(NQN) 三輪恭久】4月以降、ダウ工業株30種平均が大きく下げた一方、日経平均株価には底堅さがあり、日米株価の連動性が薄れてきた。時を同じくして、経済指標のサプライズの度合いにも変化が起きている。シティグループが算出する「エコノミックサプライズ指数」を見ると、米国は2021年9月以来のマイナス水準に沈む。かたや日本は市場予想を上回る指標が目立ち始め、5月中旬には約11カ月ぶりに50を上回った。景気後退リスクが言われだした米国と、ようやく経済再開に向かう日本のモメンタム(勢い)の違いが株価に浮かんでくる。