【NQNニューヨーク=戸部実華】物価高と景気後退が同時に進むスタグフレーションが現実味を増している。6月30日は長期金利の指標となる米10年物国債利回りが一時2.97%まで低下(価格が上昇)し、3週ぶりに節目の3%を下回った。インフレは高止まりし、米経済のエンジンとされる個人消費にはブレーキがかかっている。4~6月期には2四半期連続のマイナス成長となる「テクニカルリセッション」に陥る可能性が高まっているのも金利低下を促している。 「消費が脆弱さを増す一方、米連邦準備理事会(FRB)による積極的な金融引き締め路線を変えるまでインフレ圧力は和らぐ気配がない」(スタイフェル・ニコラスのリンゼイ・ピ...

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