【QUICK Money World】QUICKが公表した新型コロナウイルスの「動的予測」(8月8日18時時点)によると、7日移動平均で見た感染者数は8月第2週(7~13日)にかけてピークを迎える。日付ベースでは8月3日から5日とみており、現在は「第7波」がピークを越え、「減少加速」の段階にある。ただ、お盆休みが明けた8月第3週に検査件数が増加し、再び感染者数が増える可能性がある。
民間の研究チーム「CATs」が予測した。ピーク時の新規感染者数(7日移動平均)は3万人台半ばと見ている。8日の東京都の感染者数は1万7884人で、前週の月曜日より4074人減った。感染者数が前週を下回るのは3日連続だ。現時点で最も感染者数が多かったのは7月28日の4万406人だが、システム障害で5000人ほど上乗せされており、実質的な第7波のピークは8月3日の3万8940人だったとみている。
■病床使用率は上昇続く
東京都の8日の重症患者数は39人。第7波では6月下旬から重症者が増え始め、40人に近づいた時点で頭打ちとなっている。ただ、過去の事例では新規感染者のピークから、おおむね17日後に重症者数がピークとなるため今後、増加する可能性がある。新規感染者の状況から重症者のピークは8月第4週(21~27日)になりそうだ。一方で病床使用率は上昇傾向が続く。新規感染者が漸減傾向となっても医療ひっ迫の解消にはしばらく時間がかかりそうだ。
動的予測とは感染者数の推移や過去の感染データなどに人出の増減やSNSで発信されるキーワードで国民の行動を予測して作成する。最新のデータを取り込むことで日々変化していく。
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