【日経QUICKニュース(NQN) 鈴木孝太朗】先端半導体に欠かせない「EUV(極端紫外線)」の関連銘柄として人気のレーザーテック(6920)。21日の売買代金は3570億円と、ソフトバンクグループ(SBG、9984)の1008億円を大きく引き離しトップを独走した。東証プライム市場は約1800銘柄が上場するが、前週はレーザーテクだけで全体の14%を占めた。
11月に入りオランダのASMLホールディングがEUVに関連する露光装置の2025年の販売台数を引き上げ、レーザーテクの盛り上げ役となった。自社株買いを巡る思惑で前週に急落したSBG、業績悪化懸念がくすぶる日本郵船(9101)、商船三井(9104)、川崎汽(9107)の海運3社など個人投資家の注目を集めていた他の銘柄には息切れ感が漂う。「消去法的にレーザーテクに資金が向かう」(国内証券)状況が続きそうだ。