【QUICK Market Eyes 川口 究、大野 弘貴】ゴールドマン・サックスは6日付リポートで米経済が今後12カ月以内にリセッション(景気後退)入りするという確率を35%から25%に引き下げた。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によるコンセンサス予想(65%)の半分以下になるという。
労働市場で力強さが続いていることや企業調査で改善の兆しが見え始めていることから、短期的な低迷リスクは著しく低下していると指摘。米国内総生産(GDP)に関して、「2023年1~3月期は最新の予測で0.4%増とまだ軟調にみえるが、実質可処分所得が増加を続け、金融引き締めによる足かせが弱まり、中国と欧州の成長加速が米国の製造業部門を支える中、春には成長が加速する」と予想した。
■米でレイオフが増加も広く労働市場の弱さを示しているわけではない=ゴールドマン
ゴールドマン・サックスは6日付リポートで「ここ数カ月、米国の労働市場は不可解な対照的な動きを見せている。力強い雇用の伸びと豊富な求人の中で、レイオフ(一時解雇)を含む大きな動きあった」と指摘した。大規模なレイオフを発表した企業は多くがハイテクセクターに属していること、コロナ禍で財需要の増加やデジタル化の進展に合わせ多めに人員を採用したこと、株式市場の軟調さによってリストラを進めてコスト削減するよう投資家からの圧力にさらされてることが共通しているとした。

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