【QUICK Market Eyes 片平 正二】東証が市場再編の改善点などについて検討する「フォローアップ会議」で、株価純資産倍率(PBR)が継続的に1倍を割る上場企業に対して改善策や進捗状況を開示するよう要請する案を示したことで低PBR銘柄が注目される中、三菱UFJモルガン・スタンレー証券は22日付のクオンツリポートで「過去26年間におけるPBR1倍割れ銘柄のパフォーマンス(超過リターン)は、大型株・中小型株共にプラスとなっている」との見解を示した。
リポートでは、セクターの偏りや投資コストなど、実際に投資する際に様々な問題があるとしながら、「リターン獲得という観点においてPBR1倍割れ銘柄は悪い選択ではない」と指摘。ただ、時系列データを分割してそれぞれの時期の超過リターンを見ると、「近年では大型株・中小型株ともに水準が低下している」とし、バリューファクターのBPR(株価純資産倍率・PBRの逆数)の動きとほぼ類似しているとも指摘した。
その上で、条件付きとしつつ、「日本の金融政策の方向性次第ではディープバリュー株が大幅に上昇することも想定できる」という。既に2年連続でPBR1倍割れ銘柄はプラ スの超過リターンとなっているといい、「東証フォローアップ会議のような切り口での注目度の高まりなどもあり、状況によってはPBR1倍割れ銘柄の割合は再び大幅な低下基調になる事も想定できる」とし、BPR割安度上位10%銘柄(ディープバリュー株)をリストアップした。以下はその銘柄群(TOPIX500ユニバース)。
1605 | INPEX |
2579 | コカコーラBJH |
3101 | 東洋紡 |
4118 | カネカ |
4208 | UBE |
4506 | 住友ファーマ |
4631 | DIC |
4676 | フジHD |
4902 | コニカミノルタ |
5020 | ENEOS |
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