【日経QUICKニュース(NQN)】サンリオ(8136)は16日、2023年3月期(今期)の連結純利益が前期比2.2倍の76億円になりそうだと発表した。17%増の40億円としていた従来予想から上方修正した。海外と国内ともに物販などの需要が計画を上回る順調な推移となったうえ、構造改革による売上原価率の低減などが寄与した。
売上高は34%増の706億円と、従来予想(18%増の623億円)から83億円引き上げた。サンリオは「物販事業は新型コロナウイルス感染拡大の影響が少なく好調だったうえ、マーケティング戦略の強化で(キャラクターの知的財産権などを管理する)ライセンス事業も堅調だった」(IR室)と説明している。
期末配当予想は前期比12円増の20円と従来予想の15円から引き上げた。年間配当予想は中間配当(15円)と合わせて35円となる。
同時に発表した22年4~12月期の連結決算は、売上高が前年同期比34%増の516億円、純利益が2.1倍の67億円だった。