【日経QUICKニュース(NQN)】三井物(8031)が反発している。一時、祝日前の20日終値に比べ97円(2.6%)高の3809円をつけた。日本経済新聞は22日、「三井物は10月にも創薬向けのスーパーコンピューターを国内に設置する」と報じた。国内の製薬大手が研究開発に活用できるようにし、開発の迅速化を後押しする。創薬支援が将来の業績貢献につながるとみた買いが集まっている。
国内のデータセンターにスパコンを設置し、アステラス(4503)など国内6社が利用料を支払って使えるようにする。アイザワ証券の三井郁男投資顧問部ファンドマネージャーは「新薬の開発の短期化につながる可能性があることは株価にポジティブ」との見方を示した。三井物株は3月に入り下落していたこともあり、月末の配当取りに向け相対的に高い配当利回りに着目した買いが入っている可能性もある。