【日経QUICKニュース(NQN)】極楽湯HDが急落している。前週末比72円(19.3%)安の300円まで下落する場面があった。前週末26日の取引終了後、第三者割当増資で約19億円を調達すると発表した。増資による株式価値の希薄化を懸念した売りに押されている。このところ経済再開や訪日外国人(インバウンド)需要の回復などによる利用者増に期待した買いで株価が上昇基調にあったことも、反動の下げ幅を大きくしているようだ。
調達した資金は金融機関からの借入金の返済や温浴施設の大規模改修に充てる予定だ。極楽湯HDの取締役の後藤研二氏が大株主のミライスポーツベンチャーズ(東京・千代田)、中国の投資会社の金之泉酒店投資管理有限公司などに普通株式を計806万株割り当てる。発行価格は1株235円で、払込期日は7月31日。