【日経QUICKニュース(NQN)】5月31日夕の米株式市場の時間外取引で、人工知能(AI)ソフトウエアのC3.ai(AI)が急落している。通常取引を前日比9.0%安の40.01ドルで終えた後、時間外では一時31ドル台前半まで売られて終値を22%ほど下回った。同日夕に開示した2023年5~7月期と24年4月期通期の売上高見通しが市場予想を下回った。AI関連企業とあって業績へ期待が高まっていただけに、示した数字が物足りないとして売りが膨らんだ。
5~7月期の売上高は7000万~7250万ドルを見込む。中心値はQUICK・ファクトセットがまとめた市場予想(7160万ドル程度)を小幅に下回った。24年4月期通期の売上高見通しは2億9500万~3億2000万ドルとしたが、これも中心値は市場予想(3億1710万ドル程度)に届かなかった。
同時に公表した2~4月期決算では、売上高が7241万ドルと前年同期比で微増にとどまった。主力のサブスクリプション(継続課金型)サービスにかかるコストや販管費が膨らみ、最終損益は6495万ドルの赤字となった。赤字幅は前年同期(5842万ドル)から拡大した。