【日経QUICKニュース(NQN) 山田周吾】9日の東京株式市場で日経平均株価は大幅に反発し、大引けは前日比623円90銭(1.97%)高の3万2265円17銭だった。週間では740円(2.35%)上昇した。上昇は9週連続で、2017年9~11月以来約6年ぶりの週間連騰記録となった。この9週間で日経平均は4746円(17.2%)上昇したなか、相場急伸をけん引したのはどの銘柄だったのか。日経平均株価を構成する225銘柄のうち上位15銘柄をランキング形式でまとめた。
【上昇率の上位15銘柄】 | ||
1 | アドテスト(6857) | 59.40% |
2 | スクリン(7735) | 41.00% |
3 | エーザイ(4523) | 40.70% |
4 | ルネサス(6723) | 36.90% |
5 | NEC(6701) | 36.70% |
6 | パナHD(6752) | 34.10% |
7 | 三菱商(8058) | 33.50% |
8 | 関西電(9503) | 32.80% |
9 | 富士フイルム(4901) | 32.30% |
10 | フジクラ(5803) | 31.50% |
11 | 鹿島(1812) | 31.10% |
12 | ダイキン(6367) | 30.40% |
13 | 伊藤忠(8001) | 30.30% |
14 | 三菱電(6503) | 29.90% |
15 | 東ガス(9531) | 29.20% |
(注)騰落率は4月7日と6月9日の終値を比較。小数点以下第2位を四捨五入した。 |
上昇率首位は半導体検査装置大手のアドバンテスト(6857)で59%の上昇となった。「Chat(チャット)GPT」など生成AIへの注目が高まるなか、検査装置への引き合いが今後強まるとの思惑から買いを集めた。2位のSCREENホールディングス(7735)、4位のルネサスエレクトロニクス(6723)なども含め、半導体関連が幅広く物色される場面が目立った。
ランキング上位には三菱商事(8058)や伊藤忠商事(8001)といった商社株も入った。9週連続上昇の起点となった4月中旬、米著名投資家ウォーレン・バフェット氏が5大商社株の保有比率を高めたことを明らかにした。バフェット氏の買いに追随する動きが広がり、5大商社株はそろって上場来高値を更新した。日経平均を構成する225銘柄中、この期間に上昇したのは194銘柄と8割超を占めた。