【日経QUICKニュース(NQN)】格付け会社S&Pグローバル・レーティングは9月21日までに、ソフトバンクグループ(SBG、9984)の長期発行体格付け見通しを従来の「安定的」から「ポジティブ」に変更したと発表した。SBG傘下の英半導体設計アームが14日に米証券取引所ナスダックに新規上場した。S&Pは「アーム上場によりSBGの投資ポートフォリオの流動性が大きく回復した」と指摘。「投資資産の質が改善し、今後1年程度もそうした状況が続く」と判断した。
一方で、SBGの潜在的な投資損益は引き続き変動性が高く、成長投資が続くことで主要な財務指標は現行の水準から横ばいまたはやや悪化して推移するとの見方から、長期発行体格付けは「ダブルB」に据え置いた。