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本石砲、発射見送り「0.3%の掟?」 ETF買い見直しの思惑と警戒

最終更新 2018/7/23 11:01

日銀は先週末20日、本石砲(日銀のETF買い)の発射を見送った。この日は前場のTOPIXが0.27%安で終え、ETF買いが行われるのか微妙な状況だった。日銀は今月5日に前引け時点のTOPIXの下落率が0.30%安だった際にETF買いを見送り、2日も0.29%安で見送っていた経緯がある。0.3%以下の下落率だとETF買いに踏み切らない傾向にあるもようだ。

この結果、20日までで今年の日銀のETF買入累計額は3兆4681億円となっている。毎営業日に12億円を買い入れている「設備投資および人材投資に積極的に取り組んでいる企業を支援するためのETF」を除いたものだが、年間で6兆円の増加ペースを3481億円(本石砲約5回分)上回る状況となっている。日銀がETF買いを見送る恐れが警戒されそう。

折しも、ロイターは20日夜に「日銀は30、31日の金融政策決定会合で、鈍い物価動向を踏まえ、物価2%目標の実現に向けて金融緩和策の持続可能性を高める方策の検討に入った。現行の長短金利操作(イールドカーブ・コントロール政策、YCC)付き量的・質的金融緩和における長期金利目標やETF(上場投資信託)など資産買い入れ手法の柔軟化などが選択肢になるもよう」と報じた。日銀のETF買いは今年に入って前年を上回るハイペースとなっていただけに、月末の日銀会合を控えてETF買いの見直し思惑が高まるようだと相場の不安定要因が増えそうだ。(片平正ニ)

★日銀のETF買いの累計額推移(7月20日まで)

 


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