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インテュイティブサージカル、勢い失う株価 好決算にも反応薄く

最終更新 2019/7/19 11:29

NQNニューヨーク=横内理恵

手術機器のインテュイティブサージカルの株が勢いを失っている。手術支援ロボット「ダビンチ・サージカル・システム」の成長は続き、18日の通常取引後に発表した2019年4~6月期決算は市場予想を上回る増収増益となった。ただ、予想PER(株価収益率)が40倍を超えるなどバリュエーションの高さから、投資家は上値追いに慎重になっている。材料出尽くしの売りで時間外取引で株価は2%あまり下げる場面があった。

4~6月期決算は好調だった。売上高は前年同期比21%増の10億9800万ドルと、QUICK・ファクトセットがまとめた市場予想(10億3200万ドル前後)を上回った。ダビンチの出荷台数は前年同期比24%増の273台で市場予想(262台)を超えた。1~3月期(27%増)と比べて出荷の伸びは鈍化しだが、ダビンチの売上高は24%増と1~3月期(6%増)から伸びが加速し、市場予想を大幅に上回った。

販売傾向を占う上でアナリストらが注目していたのがリース販売だ。4~6月期は88台で全体の32%となり、1~3月期(33%)並みにとどまった。20~21年にかけてジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)やメドトロニックに加え、日本企業も市場に参入してくるとみられる。競争に備えてリースやアップグレード対応、廉価版ロボット投入などで少しでも普及率を高め、顧客の囲い込みを図っているとみられていた。

リースは短期的には増収率の鈍化や利益率低下を招く。人工知能(AI)など研究開発(R&D)に積極的に投資する姿勢を示していることもあり、利益率の低下が市場で懸念されていた。しかしふたを開けてみれば、ダビンチのリース以外の通常販売が予想以上だったため2期ぶりに営業増益となり、売上高営業利益率も大幅に改善した。

リースに頼らず収益を伸ばした点は評価されるべきだが、株式市場では積極的な買いにはつながらなかった。ダビンチについては先発企業の強みで、当面は競争優位を保てるとの見方は多い。だが「(新規参入で)数十年続いた独占的な地位を失う可能性が高いことを考えると、現在のバリュエーションはかなり高い」(BTIG)との声が少なくない。

株価は4月12日に上場来高値(589ドル)を付けた後、高値を1~2割下回る水準で推移している。しばらくは500ドルを挟むレンジを抜けられないと見ておいた方が良さそうだ。

※日経QUICKニュース(NQN)が配信した注目記事を一部再編集しました。QUICKの情報端末ではすべてのNQN記事をリアルタイムでご覧いただけます。

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