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【Art Market Review】中西夏之の「非日常」、大胆で幅広い表現

今回は7月27日に開催されたSBIアートオークションで油彩作品3点の出品があった中西夏之(なかにし・なつゆき、1935~2016)に注目し、プロフィールとともにリポートする。

中西は、日常的な場所で非日常的な行為を行う「ハプニング」と呼ばれる芸術表現を行った作家のひとりで、1963年に高松次郎、赤瀬川原平らと前衛美術グループ「ハイレッド・センター」を結成し、多くのイベントを実施した経歴を持つ。初期の前衛的活動の後、60年代後半からは絵画制作を主体に活動している。フランスやニューヨークなどで開催された日本の前衛芸術を紹介する美術展に出品したり、リヨン・オペラ座の舞台装置を手掛けたりするなど幅広い表現形態で、国内外で活躍した作家である。

「作品 R.VER」は、落札予想価格300万~500万円のところ、落札価格は345万円(落札手数料を含む、以下同)。4点組作品の「1. 12Z1‘92 / 2. 10Z1’92 / 3. 10Z1’92 / 4. 12Z1’92」は、落札予想価格400万~800万円に対し、460万円で落札された。「K.T.像(金属粉末による)」は、落札予想価格200万~300万円に対して落札価格は230万円となった。

2014~18年の国内主要オークションに出品された油彩作品を抽出分析したACF美術品時価指数・パフォーマンス指標から、過去5年間の市場動向をみると、落札中央値300万円台からスタートし、没年の16年に510万円まで上昇。その後17~18年の中央値はともに437万円で好調に推移している。落札価格の平均は上下動しているものの、これも下限の平均を下回ることはなく堅調だ。今後の推移が気になるところである。

  • Modern and Contemporary Art
  • 出品数479点、うち落札数422点 落札率=88.1%  落札総額=5億8478万6500円(落札手数料を含む)
    (7月27日 代官山ヒルサイドフォーラム)

今回のオークションでは、国内外作家216名(多作家・共作出品は1名でカウント)、479作品がセールにかけられ、その内訳は 絵画・版画・写真作品325点、立体・彫刻・その他(グッズ含む)154点となっている。落札総額は5億8478万6500円、 落札率は88.1%に達した。落札予想価格の上限を超えて落札された作品は、全体の40%を占め、総じて活況なセール結果となった。

最高額で落札されたのは、オークション中盤にセールにかけられた藤田嗣治の水彩画作品「狐を売る男」で、落札予想価格1500万~3000万円のところ5290万円で落札された。水彩画は油彩画と比較して高値がつきにくい、とされている中での高額落札は、藤田嗣治の根強い人気と評価の高さがうかがえる。次いで、キース・へリングのシルクスクリーン作品「Andy Mouse(Littmann p.65)」で、落札予想価格1500万~2500万円に対し、2242万5000円で落札された。キース・へリングの作品は3点出品されたが、うち2点が1000万円を超える高額落札となった。SBIオークションハウスでの14年以降のキース・へリングの落札結果からみると今回の結果は大幅な高値更新となり、今後の動向が注目される。

(月1回配信します)

※アート・コンサルティング・ファーム提供 ⇒リポート全文はこちら

SBIオークションの次回開催予定は10月26日(HARAJUKU Auction)と11月2日(Modern and Contemporary Art)

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