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値動き鈍いドル円、縮むFX取引額 ミセスワタナベ「勝率」は4割  

QUICK編集チーム

口座数が過去最高を更新する一方で口座稼働率は底ばい状態。ドル・円相場の値幅は記録的な狭さになり、取引妙味が薄れて取引金額は6年ぶりの低水準。個人投資家で年間で利益を出したのは全体の4割ーー。外為どっとコム総合研究所(東京・港)がまとめた「外為白書2018-19」によると、FX市場とミセスワタナベのスナップショットはこんな具合になる。

店頭FXと取引所FX(くりっく365)をあわせた設定口座数は今年3月末時点で約885.9万件で前年比8%増え、最高となった。取引があった実績口座(稼働口座)は81.4万件とこちらも最高だったが、口座の稼働率で見ると9.2%にとどまる。「FX市場は拡大したものの、総口座数の拡大ペースに稼働口座数の拡大が追いついていない」という。

取引金額は18年4~19年3月(18年度)の1年間で、3770.2兆円と11%減。3年連続マイナスで、12年度以来6年ぶりの低水準に沈んだ。これは全体のシェアが最も大きい「ドル・円」の取引が3割近く落ち込んだためだ。店頭取引のみのデータでは2165.5兆円で総取引額に占めるシェアも58%(前年度は72%)どまり。英国の欧州連合(EU)離脱を巡る混乱という「材料」で賑わったポンド・円(22%増)や、ユーロ・円(44%増)とは対照的だった。

ドル・円の取引が敬遠されたのは、実勢相場の動きの鈍さが最大の要因だ。昨年度のドル・円はおおむね高値1ドル=114円~安値104円のレンジ内での動きに終始した。年初のフラッシュクラッシュなどを除けば113円~108円というさらに狭い値幅にとどまった、というのが体感だろう。外為どっとコム総研の神田卓也調査部長は、「リスク回避の局面では人民元や豪ドルなどが売られる一方でドルが買われやすくなる。円もリスクオフで好まれるため、結果的にドルと円は同じ方向に動きやすくなってきた」と分析する。

今年のドル・円の高値は3~4月の112円台。このままいくと年間の値幅はいっそう小さくなる可能性がある。

また、同総研は2009年から個人FX投資家を対象に実態調査をしている。まずは、気になるのがミセスワタナベの2018年の年間損益だ。「利益が出た」のは42%で、「変化なし」は12%、「損が出た」は46%。上のグラフを細かく見ると、「勝率は4割だが、やられた(負けた)投資家は大きくやられている」様子がうかがえる。

齢化、レバレッジ化、頻度化

調査からは、この10年間でじわり高齢化が進んできた、高レバレッジで取引する層が減ってきたなどの傾向も見えてくる。最新時点の年代別分布で最も多いのは40代の35%。30代は19%にとどまり、調査開始時の40%から低下基調が鮮明だ。逆に当初10%強だった50代は現在27%に上昇している。取引の実効レバレッジは「10倍」が23%で最も多く、5年前に25%を超えていた「25倍」の高レバ派の比率は12%程度に下がってきた。1~10倍の層が合計で6割にのぼり、全体として低レバ化が進んでいるとみることもできる。

さらに取引頻度の調査で目立ったのは、1日に何度も取引するデイトレードが全体の41%と最も多い点だ。アベノミクスの「円安政策」でドル・円が1ドル=100円前後から120円前後に急上昇した2013年ごろからデイトレ比率も上昇してきたようだ。

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