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武田の株価が急落、新薬の治験中断でアナリストも失望

最終更新 2021/10/6 19:50 日本株 NQNセレクト

【日経QUICKニュース(NQN) 矢内純一】10月6日の東京株式市場で武田薬品工業(4502)株が急落した。市場から大きな期待を集めていた新薬候補の臨床試験(治験)を中断すると発表したためだ。証券会社のアナリストからは「ネガティブ」との声が相次ぎ、株価の下げがきつくなった。

治験中断の影響

治験を中断したのは「TAK―994」。突然眠気に襲われる睡眠障害「ナルコレプシー」の治療薬候補だが、第2相段階の治験を中断すると、6日朝に発表した。武田株は前日に比べ242円(6.8%)安の3325円まで売られ、2020年11月以来およそ11カ月ぶり安値を付けた。

※武田薬品工業株価と日経平均株価の相対チャート

※武田薬品工業株価と日経平均株価の相対チャート。(2020年10月初を100として指数化)

治験中断にアナリストは素早く反応。ゴールドマン・サックス証券の植田晃然氏らは6日付のリポートで「従来、この薬の大型化を期待しており、今回の発表はネガティブ・サプライズとの印象だ」と表明。現時点で開発の継続は難しいとみているという。ゴールドマンは武田の1株あたりDCF(割引キャッシュフロー)価値の4740円のうち、この新薬が400円程度を占めると試算していた。

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「残念」

一体、どのぐらいの可能性を秘めた薬だったのか。みずほ証券の田中洋シニアアナリストによると「ピークで年商30~40億ドルが期待され、(早期の承認取得を目指す)WAVE1のパイプライン(新薬候補)のなかで最大の市場規模の開発品」。モルガン・スタンレーMUFG証券の村岡真一郎氏たちは株価のプラス材料になると期待していたが「残念」と嘆いた。

JPモルガン証券の若尾正示氏らは「武田薬品工業の中長期的な成長性を支える重要な開発品であるため、開発方針が変更された場合、同社の成長見通しは大きく変化する可能性がある」とリポートに記した。野村証券の甲谷宗也氏も「期待するパイプライン主導の成長加速は遠のく可能性が高くなった」と指摘していた。

著者名

日経QUICKニュース(NQN) 矢内 純一


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